ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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498: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/01/03(日) 03:15:23.64 ID:IuAZhzQP0
ドロシー「納得してくれたようで何よりだ」

頬傷の男「ああ……だが最初の質問はまだだな。それとそっちのご令嬢はどこで関係してくるのか、教えてもらおうか」

ドロシー「そのことか…」

頬傷の男「そうだ」

ドロシー「分かったよ……それで「耳寄りな情報」って言うのは、あんたらの組織に食い込んでいたネズミのことさ」

頬傷の男「…そんな情報をどこで手に入れた?」

ドロシー「なぁに、私の亭主はとある貴族でね……議会で耳にしたことやのぞき見した機密情報なんかを寝物語にペラペラとしゃべってくれるのさ」

ごつい男「なんだと、それじゃあてめえはライミー(イングランド人の蔑称)の女ってことじゃねえか!」

…途端に左右の男が飛びかかってきてテーブルに押さえつけられ、乱暴に身体を改められる……そしてゴトリと音を立てて「ウェブリーR.I.C」が置かれた…

きつい目つきの男「……おい、こいつはお巡りの持っているピストルだぞ!」

ごつい男「やっぱりアルビオンの回し者か!?」

鋭い男「…アイルランド人の恥さらしが!」

ドロシー「はっ、好きなだけ吠えてろよ……本当にお前さんたちのような連中ときたら、どいつもこいつも身体ばかりの「ウドの大木」か、さもなきゃ幻想を抱いている頭でっかちの詩人ばかりと来てやがる」テーブルに押さえつけられながら、ニヤリと皮肉な笑みを浮かべてみせた…

ごつい男「何をっ…!」

きつい目つきの男「どういう意味だ…!」

ドロシー「言葉の通りさ…確かに私は家や土地、身体さえアルビオンの奴らに売り渡した……だがな、まだ心だけは売り渡しちゃいないんだ!」

鋭い男「……じゃあなんでお巡りのピストルなんて持ってやがる」

ドロシー「なーに、そいつはちょっとした「戦利品」でね……色目を使ってきたお巡りをちょいとたぶらかして部屋に連れ込み、酔って寝込んだ所でバラしてやったのさ」人差し指で喉をかき切る仕草をしてみせた…

ごつい男「…」

きつい目つきの男「…」

鋭い男「…」

頬傷の男「お前たちもこれで納得しただろう…」押さえつけていた二人にドロシーを放すよう合図した…

ドロシー「ふぅ……全く礼儀正しい手下をお持ちだな」

頬傷の男「悪いな…だがこれまでに多くの同志が捕らえられているので、つい手荒になってしまうんだ」

ドロシー「らしいな……でも、その心配はもうなくなったぜ?」

頬傷の男「ほう?」

ドロシー「言ったとおり、口の軽い「わが愛しの旦那様」がおしゃべりをした時に、アイルランド人の間に潜り込ませた密告者についてぽろりと言ったのさ…」軽蔑したような表情を浮かべ、皮肉たっぷりに言った…

頬傷の男「それで、そいつは?」

ドロシー「ああ、連れてきたよ……どうだ、見覚えがあるんじゃないか?」胸元から取り出してぽいと机の上に放り出したのは断ち切られた人差し指で、銀の指環がはまっている…

ごつい男「……パトリック!」

きつい目つきの男「そんな馬鹿な!あいつは貴重な情報を入手したり、武器を運んで何度もお巡りの封鎖を抜けてきた男なんだぞ!?」

ドロシー「そんなのはただの芝居だよ…こいつは推測だが、その男が持ってきた武器はたいてい隠し場所に「ガサ入れ」を食らうか何かして、結局あんたらには渡らなかったはずだ……それと情報の方もしばらくすりゃ分かるようなネタか、どうでもいいものばかりだったと見るね」

頬傷の男「なるほど…それで、そちらのお嬢さんは?」

ドロシー「紹介するよ……こちらのレディはミス・ブーケ。ゲール語は出来ないから、話したいなら英語でやってくれ…彼女もあんたらにとって耳寄りな話を持っているよ」

頬傷の男「分かった…ミス・ブーケ」

アンジェ「はい」

頬傷の男「……君はどういう理由で?」





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