ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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511: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/02/13(土) 01:51:04.99 ID:SyO7sNei0
…しばらくして…

オニール「……オブライエン、ちょっといいか」

構成員A「なんだい?」

オニール「ああ…お前に一つ頼みがある」

構成員A「オニール、他ならぬあんたの頼みを断るわけがねえ。なんでも言ってくれよ」

オニール「そうか。実はな、お前には当日キャサリン…ミス・マクニールの横にいてもらいたいんだ」

構成員A「そりゃああんたの頼みだから「やれ」と言われりゃあやるが……どうしてだ? ケイト(キャサリンのあだ名)は腕も立つし、お守りなんぞいなくたってばっちりやってくれるだろ」

オニール「ふぅ、分かった。口の堅いお前だから正直に言うとな……どうも引っかかる」

構成員A「…引っかかる?」

オニール「ああ。もちろんここまで来られたのはミス・マクニールとミス・ブーケの手伝いがあってこそだ…しかしな、どうにも手際が良すぎる気がする……おれの「アイルランド人の直感」がそうささやいている気がするんだ」

構成員A「はは、なんだいそりゃあ…確かにここまで無事に来られるなんてよくよくツイてるが、今までも時々そういうことがあったじゃないか」

オニール「お前の言うとおり、確かに最初からエースのフォーカードが揃っているような時もあった……だがな、あの二人の娘っ子の手回しの良さは素人にしてはできすぎだと思わないか?」

構成員A「そりゃあ、あの二人…特にあのカエル(フランス人)の血を引いた娘は裏であっち(フランス)とやり取りがあるんだろう? それならよく練られた計画が出てきたっておかしくないさ……まぁ「芝居用の衣装で王国の兵隊の仮装をして馬車を襲う」なんて、確かに感心するけどな」

オニール「…」

構成員A「……いや、あんたの言いたいことは分かったよ…とにかく、おれはあんたの言うとおりに動く。ケイトの動きが気になるなら見張っておくさ」

オニール「済まないな」

構成員A「気にするなよ……ほら」縁が欠けた陶器のティーカップに「一杯だけ」とジェームソンを注いだ…

オニール「悪いな…」

…数十分後・「白鳩」のネスト…

ドロシー「…やっぱりな」

アンジェ「ええ…結局の所、あの手の連中はどこまで行っても自分たち以外は信用しないもの」

…オニールたちに用意した下宿の上階にある空き部屋に忍び込み、暖炉の煙突に耳を近づけて会話を盗み聞きしていたアンジェ…

ドロシー「その割にはちょっと一杯付き合っただけの奴にぺらぺら喋ったりするんだがな……ま、いいさ」

アンジェ「そうね……どのみち彼らには彼らの役割を果たしてもらうだけだもの」

ドロシー「そういうことさ」

………

…

…閲兵式当日・朝…

王宮警護官隊長「いいか、今日は女王陛下及びシャーロット王女殿下が馬車にお乗りになる……また、公安部始め各組織が警戒に当たっているが、最後に盾となるのは我々だけだ。よく地図を確認し、必ず王族の方々をお守りするように」

警護官たち「「はっ!」」

…ノルマンディ公・書斎…

ノルマンディ公「…はてさて、これからどの駒がどう動くか……ガゼル、行くぞ」

ガゼル「はい…」

…スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)本部…

スペシャル・ブランチ(公安・特捜部)部長「……準備はどうだ?」

スペシャル・ブランチ職員「はい。部長の指示通り市内各地に自動車を展開し、それぞれの車に部員を三人ずつと無線電話の機械を乗せて待機させてあります」

部長「よし。公安部の連中がいくら偉そうにしていても、我々は「スペシャル・ブランチ」だ……決して遅れを取るようなドジを踏むなよ」

職員「もちろんです」

…ネスト…

ドロシー「……さて、いよいよだな」

アンジェ「そうね、上手くやってちょうだい」

ドロシー「任せておけ……アンジェ、お前もな」

アンジェ「ええ」


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