ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
529: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/04/19(月) 02:26:02.26 ID:6Gob2bOI0
おばさん「さてと……あたしゃここを取り仕切っている「ルーシー・チョウ」ってもんだ。あんたたち、名前は?」

ベアトリス「私は「エミリー」と言います」

おばさん「それでそっちは?」豪奢な椅子に腰かけて脚を組み、扇でちせを指差した…

ベアトリス「彼女は……」

おばさん「あんたに聞いているんじゃないよ。別に口が利けないわけじゃないんだろう?」

ちせ「はい…「やえ」と申します」

おばさん「日本人かい?」

ちせ「そうです」

おばさん「そうかい…まぁいいさね、どっちみちアルビオン人どもには東洋人の区別なんてつきゃしないんだ」

おばさん「…それで、今日からあんたたちはここで過ごすことになる……エミリー、あんたは買い出しやこまごました用事、それにここの掃除だのをしてもらうよ。もっとも、そう悪い顔じゃあないから、場合によっては「表」に出てもらってもいいかもしれないねぇ…♪」

…そう言うとまるで肉の品定めをするようにベアトリスの腕やあごを撫で回し、真っ赤な唇をゆがめてニヤリと笑った…

ベアトリス「…」

おばさん「それから「やえ」だったかい……ここの娘たちはたいていホンコンやカントンの出身だからね、あんたにもそれらしい名前をつけてやらないといけないが……まぁとりあえずカントン出身の「ロータス・リン」とでもしておこうかい」

ちせ「分かりました」

おばさん「よし。とりあえず今夜は店の様子を教えてやるから、明日っからはちゃんとやるんだよ…いいね?」

ちせ「はい」

おばさん「それとエミリー、雑用は前の所でもやっていたんだろう?」

ベアトリス「は、はい…」

おばさん「ならすぐにでも出来るだろう…ちょうどあたしの小間使いが買い物で留守なんだ。奥の台所に「祁門(キームン)」があるから淹れてきな」(※祁門紅茶…三大紅茶の一。中国で生産され、上等な茶葉は甘く「蘭の香りがする」などと言われる)

ベアトリス「分かりました」

…数分後…

ベアトリス「…お茶をお持ちいたしました」

おばさん「そうかい、どれ……」ジロリとねめつけると、注いでもらった紅茶をひとすすりした…

おばさん「ほう…だてに「ローダンセ」にいたわけじゃないようだね」

ベアトリス「ありがとうございます」

おばさん「だが、あんたの役割はお茶を淹れるだけじゃないんだ…上手くやれないようなら叩き出すからね」

ベアトリス「はい、一生懸命やります」

おばさん「ふん、「一生懸命」なんて言うのは世渡りの下手な奴らの常套句さ…「一生懸命」じゃなくても結構だから手際よくやるこった。ただし手抜きは許さないよ」

ベアトリス「はい」

…その夜…

おばさん「さて…「リン」の準備はできたかい?」

黒髪の娘「はい、出来ています」

おばさん「そうかい、どれ…」

…シノワズリ(中華趣味)に統一された室内では、濃緑色の生地に金の龍をあしらったチャイナ風のドレスに身を包んだちせが立っている…ちせの支度を手伝っていた黒髪の娘は一歩離れると、おばさんに一礼した…

おばさん「ほほう…「馬子にも衣装」とは言うが、なかなかのもんじゃないか」

ちせ「…」

おばさん「しかし、少しばかり左右の姿勢が悪いようだね……もっと真っ直ぐ立てないのかい?」

ちせ「…っ、済みません」幼い頃から修練を積み、腰に得物の大小を差していたせいで身体が少しかしいでいる……もちろん気取られては困るのでいつもできるだけ気をつけているが、目の鋭いマダムの「チョウおばさん」にかかってはごまかしきれない…

おばさん「…まぁいいさ、ついておいで」




<<前のレス[*]|次のレス[#]>>
784Res/2273.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice