ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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531: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/05/04(火) 03:16:46.81 ID:sMUhM2HI0
…数日後・昼間…

ベアトリス「後は青果店で玉ねぎを買えばおしまいですね……」

…野菜やパンがはみ出している柳のカゴを手に、いかにも「お買い物」といった様子のベアトリス……が、ちらりと左右に視線を配ると細い横道に入って、一軒の木賃宿の二階に続く階段を上がっていく……宿の扉を独特なリズムで叩くと、そのまま中に入った…

ドロシー「よ…調子はどうだ?」

ベアトリス「はい、どうにか上手くこなしています」

ドロシー「結構。そいつは何よりだ」

ベアトリス「そうですね。それに試験休暇の時期で助かりました」

ドロシー「まったくだ。何しろ「不良」の私と違ってお前さんやちせは真面目な生徒だからな、長く休んでいると人目をひく…本当に今回の工作がこの時期で助かったよ。それにちせもどうにか英語とラテン語のテストに合格したしな……もし不合格だったら追試だの補習だので計画が潰れるところだったし、もしそうなったら笑えないところだった…」

ベアトリス「そうですね」

ドロシー「ああ…で、何か報告はあるか?」

ベアトリス「はい、やっぱりあのお店は王国情報部と関係があるみたいです……この前来ていたお客さんの中に、資料にあった人がいましたから」

ドロシー「やっぱりな…他には?」

ベアトリス「私たちのカバーストーリーですが、ドロシーさんたちの言ったように「プランB」で行くことになりました…お店のおばさんは鋭い人でしたので」

ドロシー「無理もない。ホンコンかマカオくんだりから連れてこられた娘っ子が女手一つでもって、こんなところで店を構えるまでにのし上がったんだ……鋭くなきゃ生き残れないさ…それから?」

ベアトリス「はい。まだ詳しい場所までは突き止めていませんが、店には秘密の隠し通路があって、そこを使えば数区画離れた場所に出られるようになっているみたいです」

ドロシー「ほほう、そいつは……よし、それじゃあこれからは「客」の素性だけじゃなく、その「隠し通路」の出口がどこにあるのかについても探りを入れてみてくれ」

ベアトリス「分かりました」

ドロシー「頼むぜ…ところで、ちせはどうだ?」

ベアトリス「ちせさんですか……ちせさんは…///」

ドロシー「どうした?」

ベアトリス「いえ、その……///」

…その夜…

気だるげなレディ「…これが新しい娘ね?」

チョウおばさん「ええ、さようでございます……まるでもぎたてのリンゴのように甘くて引き締まった娘です♪」

ちせ「はい、ワタシ「ロータス」と申しマス…」

レディ「そう……それで、そっちは?」

チョウおばさん「こっちの娘も新入りでございますよ…ほら、ご挨拶」

ベアトリス「エ、エイミーでございます……何とぞお見知りおきを///」

レディ「……ふぅん、この二人がそうなの?」

チョウおばさん「ええ、いかにも。ではどうぞ二人をお側においていただいて……ごゆっくり♪」

レディ「そうね、そうさせていただくわ……♪」ぼんやりとした表情で、ぷかりと煙管の煙を吐き出した…

ちせ「お姉サマ、お隣ニ座らせていただきマス……」

ベアトリス「失礼致します…///」

レディ「ええ…」

ベアトリス「…あ」普段からプリンセスの身の回りをお世話しているだけあって、何かとよく気がつくベアトリス……中身の少ないグラスを見て、手際よくワインを注ぐ…

レディ「あら、気が利くのね……」

ベアトリス「お褒めにあずかり光栄でございます…///」




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