ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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539: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/06/01(火) 10:49:42.61 ID:GzCXAZhP0
…明け方近く…

勝ち気な娘「そら、みんな出せるもんは出そうじゃない……♪」

切れ長眼の娘「はいはい」

…ちせとベアトリスの「お別れ」にかこつけて、チョウおばさんから大目玉を食らわない程度にこっそりと…しかしなかなかご機嫌なパーティを始めた一同…それぞれとっておきのブランデーだの、中国風の甘いクルミ入り菓子だのといったものを持ち出し、すでに数時間ばかり愉快なおしゃべりが続いていた…

ちせ「…この菓子はちと脂っこいが、なかなかの美味じゃな」

年かさの娘「気に入ったならもっと食べな? リンは小さいんだからうんと食べないとね」

ベアトリス「ふふ、なんだか秘密のお茶会みたいで楽しいです…♪」

可愛い娘「おー、エイミーは可愛い事言うネ」

切れ長眼の娘「同感。物腰も丁寧だし、まるで偉い人のお付きみたいよね?」

ベアトリス「えっ…そんなことないですよぉ///」

勝ち気な娘「なぁに照れてるんだよ……ところでみんな、よかったらどうだい? 店で片付けをするときに吸いさしやらこぼれたやつを集めて、ちょっぴりだけ「がめて」おいたんだけど…」そう言って手のひらほどの小さな木箱を開け、中に半分ばかり入っている純白の「粉」をみせた…

年かさの娘「…それじゃあ、皆で一服ずつ回すとしましょう……煙管は私のを使えばいいわ」そう言うと金と翡翠をあしらった、ほっそりした煙管を取り出した…

ベアトリス「えっ、でも…」

年かさの娘「いいじゃない、これでお別れなんだし…それにこのくらいくすねたからって店は傾いたりしないんだから、マダムだって怒りゃしないわ」

切れ長眼の娘「そうそう……♪」

可愛い娘「ちょっとだけにすれば大丈夫ヨ♪」

ベアトリス「…」困ったふりをしながらさりげなくちせに見て「どうします?」と目線で尋ねた…

ちせ「…」ここで妙にかたくなな態度を取って断ると、かえって余計な疑念を抱かせる…そう判断して「やむを得まい」と言うように、かすかにうなずいた…

ベアトリス「じ、じゃあちょっとだけですよ…?」

勝ち気な娘「もちろん。そもそもそんなにあるわけじゃないし、本当は私の安眠用なんだから……そんなにはやらないよ♪」

年かさの娘「そうけちなことを言わない…とはいえ、苦手なら少しにしておけばいいわ」

勝ち気な娘「そういうことよ……それじゃあ詰めてやって♪」

年かさの娘「ええ…っとと」

…いささか酔っているのか酔眼をしばたたき、こぼさないよう煙管の壺に粉を詰める…それから赤いかさかさした感じの薄紙をこよりにして火を付け、煙管に近づけると幾度か吸った……火を移すのにしばらくすぱすぱやっていると、甘ったるいのと焦げたのが合わさったような独特の香りが漂い、ほのかに煙が立ちのぼった…

年かさの娘「はい、できた……それじゃあ最初は「主賓」からね♪」

ベアトリス「わ、私からですか…?」

勝ち気な娘「なんだよ、遠慮するなって」

切れ長眼の娘「早く吸って回してちょうだいよ」

ベアトリス「わ、分かりました……」まるで貴重な骨董品でも扱うかのようにおそるおそる煙管を手に取り、ためらいがちに軽く吸った…

ベアトリス「…あ、あれ?」

勝ち気な娘「吸い方が弱いから届かないんだよ…ほら、消えちゃうからもっと勢いよくしないと」

ベアトリス「なるほど、それじゃあ……けほっ、こほっ!」今度は「すぅ…っ!」と勢いを付けて吹かし、途端にいがらっぽい煙が喉に入り派手にむせた…

年かさの娘「あはははっ…それじゃあお次はリンの番♪」

ちせ「う、うむ……」

勝ち気な娘「どうだい?」

ちせ「ん、ごほっ…なんだか煙いだけではなく、妙な香気があるのぉ……」

年かさの娘「そういうもんだからね…さ、次に回して?」

ちせ「うむ…」

………

…


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