ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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540: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/06/05(土) 11:15:27.51 ID:oS107LIF0
…朝方・マダムの部屋…

チョウおばさん「……それじゃあこれでおしまい。後はどこへでも好きなように行っちまいな」

ベアトリス「ふぁい…」

ちせ「うむ……」

チョウおばさん「あんたたち、聞いてるのかい? ったく、どうせ今日でおさらばだと思って夜通し大騒ぎでもしてたんだろう……そんなんで財布や荷物を盗られたって知らないからね、あたしゃ」

ベアトリス「き、気をつけまふ…」

チョウおばさん「ふんっ、そんなんじゃあ赤ん坊からオートミールを守ることだってできやしないだろうさ…いいからとっとと出ていきな。出て行くときは表じゃなくて裏口を使うんだよ」

ちせ「承知…しております……」

チョウおばさん「結構だね…さぁ、行った行った!」

………

…合流地点…

ベアトリス「えーと…あー、ここれすね」

ちせ「うむ、ならば入ろうではないか……」

…まだ朝も早いロンドンの裏通りを、少々おぼつかない足取りでやって来たベアトリスとちせ……ドロシーたちが確保している一軒の「使い捨て」用のネストまでたどり着くと、よろよろと椅子に腰かけた……そしてしばらくすると、尾行や監視がないことを確認してからアンジェとドロシーが入ってきた…

ドロシー「よぅ、おはようさん…任務ご苦労だったな♪」柳のカゴを開けると「部屋から出ないで済むように」と、ガタついたテーブルの上に水の瓶やパン、まだ暖かい肉入りのパイやチーズ、そして果物などを置いていく……

ベアトリス「ふぁい、おはようごらいまふ…」

ドロシー「おいおい、一体どうした。まるでろれつが回っちゃいないぞ……歯でも引っこ抜かれたか?」

ベアトリス「そうれはないのれすが……」

ドロシー「…やれやれ、こいつはてっきり「アレ」だな」

アンジェ「そのようね…瞳孔が開き気味だし、焦点が定まっていないもの」ベアトリスに顔を近づけると、まぶたを指で広げて瞳をのぞき込んだ…

ドロシー「だな……おい、聞こえるか?」

ベアトリス「ふぁい、聞こえまふ…」

ドロシー「よーし、それじゃあ私が立てている指は何本に見える?」

ちせ「二本じゃ…」

ドロシー「どうやらそこまで大量にくゆらした訳じゃないらしいな…ったく、だからあれほど煙を肺までいれないようにする吸い方を教えたっていうのに……仕方ない、身体から抜けるまではそのまま寝ておけ」

ベアトリス「…えへへ、ドロシーさんはやさしいれふ♪」

ドロシー「ばか言え。お前たちが使い物にならないと任務の遂行に影響するからだ……そら、いいから水を飲め」

アンジェ「そうね、少しでも成分を希釈しないと…それと明日になったら蒸し風呂にでも入れて、汗をかかせる必要があるわね」

ドロシー「ああ…汗と一緒に毒気を抜かないと」

…数分後…

アンジェ「……それにしても、二人は耐性が低いようね」

ドロシー「無理もない。何しろ身体が小さいし、それにこれまで吸ったこともないんだろうからな」

アンジェ「私たちと違って毒が染みこんでいないわけね」

ドロシー「そういうことだ…もっとも、私だって色々悪いことを覚えちゃいるが、自分から「粉」に手を出したことはないな……任務ならさておき」

アンジェ「私もよ」

ドロシー「とにもかくにも、あの状態でネストまで連れ帰るわけにも行かないな……少なくとも半日はあそこに置いておくしかない」

アンジェ「そうね…二人とも、余計な事を言っていなければいいけれど」

ドロシー「まぁ、大丈夫だろう…二人の様子だと吸ったのは二、三時間前だから、きっと情報を吐かせるためじゃなくて「別れの一服」に誰かが勧めたんだろう……それに必要以上の情報は教えちゃいないんだからな」

アンジェ「だとしてもよ……こうなるとより警戒が必要ね」

ドロシー「そうだな…さて、それじゃあ私は戻る」

アンジェ「私は「7」に報告を済ませてくるわ」

ドロシー「ああ。よろしく言っておいてくれ」


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