ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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548: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/07/06(火) 12:20:13.69 ID:guk/Kaac0
…事後…

アンジェ「そろそろ部屋に戻るわ…」

…交わった後の気だるい雰囲気の中、いつも通り淡々と身支度を整えて出て行こうとするアンジェ…

プリンセス「ねぇアンジェ、ちょっと待って…」

アンジェ「なに?」

プリンセス「えーと……そう、良かったら占いでもしていかない?」

アンジェ「占いは嫌いよ。現実的じゃないもの…カードごときに先々の事が分かるなら何の苦労もいらないし、そんなものに未来を決められてはたまったものじゃないわ」

プリンセス「まぁまぁ、そう言わずに…ね?」

アンジェ「ふぅ、分かった……プリンセス、貴女がそこまで言うなら付き合ってあげる」

プリンセス「まぁ、嬉しい…さっそく準備するわね♪」

…卓上によく混ぜたタロットを並べ、向かい側の椅子にアンジェを座らせたプリンセス…揺らめくランプの灯にアンジェの瞳がきらきらと光る…

プリンセス「それじゃあこっちが過去、こっちが未来ね……アンジェはいつ頃の未来を占って欲しい?」

アンジェ「そうね…それじゃあ今回のコンタクトが上手くいくかどうかを占って欲しいわ」

プリンセス「むぅ……もっとロマンティックな事を占ってあげようと思ったのに…」

アンジェ「その点については心配する必要などないもの」

プリンセス「///」

アンジェ「さ、寮監の見回りが来る前に済ませてちょうだい」

プリンセス「そ、そうね……えーと、まずはそっちのカードをカット(シャッフル)して?」

アンジェ「ええ」手際よくタロットをシャッフルした…

プリンセス「次に半分にした山から一枚ずつ…」手順に沿ってカードを切り、山を混ぜ、またカットする……最後にアンジェに一枚のカードを引かせた…

プリンセス「それじゃあ、アンジェの運勢は……」見えないように絵柄を隠していたカードをめくると、表情がこわばった…

アンジェ「だから言ったでしょう…それじゃあ帰るわ。お休み」プリンセスがめくったタロットのアルカナ(絵柄)はアンジェに対して正位置の「死神」を示している…

…翌日・部室…

ドロシー「さて、それじゃあ任務説明といこうか」

アンジェ「ええ、頼むわね」

ドロシー「よしきた…まずコントロールからの連絡によると「ボール」を持っているエージェントから報告があって、引き渡しの時間と場所を指定してきた」

アンジェ「…どうにか監視の目をくぐって動けるようになったという事かしら」

ドロシー「いや、おそらくこれ以上「ボール」を抱えちゃいられないって言うだけだろう……あんなものは長く手元に置いておけば置いておくほど敵さんを引き寄せるからな」

アンジェ「となると、コンタクトの際はより慎重になる必要があるわね…」

ドロシー「ああ。それで引き渡し場所だが……ここだ」机に広げてあるロンドンの市内地図から一点を指差した…

アンジェ「聖堂?」

ドロシー「ああ。ちなみにここはカトリックの聖堂だから「アルビオン国教会」の多いこの国じゃああんまり近寄る人間もいないし、コンタクトの場所としては悪くない…」

アンジェ「ええ」

ドロシー「コンタクトは三日後の日没ちょうどに聖堂の中、左側最前列の長椅子で待つ……もしコンタクトできなかったら、その際は第二のポイント……ここにあるパブ(居酒屋)で17時って手はずになってる。いずれの場合も五分経って現れなかったら中止だ」

アンジェ「分かった」

ドロシー「当然ながら車で乗り付けるのは目立ちすぎるから「ダブルデッカー」(※二階建て…ロンドンバスの通称)とか辻馬車とか、とにかく交通機関を乗り継いで近くまで行くことになる」

アンジェ「それがいいでしょうね」

ドロシー「ああ…それから私は一応ハジキ(ピストル)を持って行くつもりだが……アンジェ、お前は?」

アンジェ「そうね、市街でのコンタクトとなる以上撃つ機会はまずないでしょうけれど……一応身に付けていくつもりよ」

ドロシー「分かった。私はいつも通りウェブリーの.380口径だ」

アンジェ「私もいつも通りウェブリー・フォスベリーにするわ」

ドロシー「よし…それじゃあこれはもういいな」広げた地図をしまうと「部室」の鍵を開けた…



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