ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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550: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/07/12(月) 10:19:23.47 ID:yK0iPnLQ0
アレサンドロ「撃て!」

…司祭が片手を振り上げるよりも先にぱっと左右の柱の陰に飛び込み、銃の引金を引く二人…

修道士A「ぐうっ…!」

修道士B「がは…っ!」

…たちまち数人を仕留めた二人に対し、数と教会への信念を持って果敢に詰め寄ってくる修道士たち…

ドロシー「…ちっ!」バン、バンッ!

アンジェ「…」パン、パァン…ッ!

神父A「うぐっ!」

修道士C「うっ…!」

アレサンドロ「えぇい、たかだか二人を相手に何をしている…撃て、撃て!」部下をけしかけ、その一方で自分は法衣の裾をからげて奥の聖具室へと入り、扉を閉めようとしている…

アンジェ「くっ…!」司祭を逃がすまいと祭壇の方へと身を躍らせ、追いすがろうとするアンジェ…

ドロシー「…よせ!」

神父B「…!」ぱっと柱から身をさらし、続けざまに数発撃った…

アンジェ「かは……っ!」銃弾の一発を浴びたように見えたアンジェは、そのまま身体をくの字に折って石の柱に叩きつけられた…

ドロシー「くそっ…!」礼拝用のベンチから身を乗り出して銃口を向けようとする修道士に二発の銃弾を叩き込むとそのままベンチの間に飛び込み、修道士がとり落としたM1889を取り上げて左側の相手を撃った…

修道士D「うわっ…!」

ドロシー「ふぅ、どうにか片付いたか……アンジェ、大丈夫か!?」

アンジェ「…」石の柱にもたれかかるようにして目を閉じているアンジェ…血こそ流れていないが応答はない……

ドロシー「おい、しっかりしろって…なあ、返事をしろよ……!」

アンジェ「…」

ドロシー「…ったく、愛しの人とならともかく、馬鹿らしい任務なんかと心中してどうするんだよ……この大馬鹿野郎の冷血女が…!」

アンジェ「……大馬鹿で悪かったわね…」

ドロシー「アンジェ…!」

アンジェ「大声を出さないで…頭に響く……」

ドロシー「あぁ、アンジェ……無事か? どこを撃たれた?」

アンジェ「撃たれてなんか…いないわ……ただ…跳ねた銃弾が……鳩尾に……当たっただけ……うっ…!」

…そう言って息を吸った瞬間、猛烈な痛みに顔をしかめた……アンジェに当たった跳弾は身体を撃ち抜くほどの勢いこそ残っていなかったが、柱に叩きつけられた時の衝撃のせいで軽い脳震盪のようになっているらしく、視界はぐらつき、まともに動けそうにはない…

ドロシー「なんだよ、畜生…驚かせやがって……それじゃあなんともないんだな?」

アンジェ「ええ、一応は……だけど、少しでも動くと……」

ドロシー「分かった、しばらくじっとしてろ…私はあの司祭の奴を追いかける」

アンジェ「ええ…お願い……」

ドロシー「任せておけ…」そう言ってウェブリーの弾を込め直し、聖具室の扉を開けようとした……が、押しても引いてもビクともしない……

ドロシー「くそ、中世の城じゃあるまいに……!」

アンジェ「どうしたの、ドロシー……?」

ドロシー「ああ、このいまいましい聖具室の扉が開かないんだ…かんぬきをかけているわけじゃなさそうだし、かといって鍵穴も見当たらない。どうやら、何か仕掛けがあるらしいんだが……」そこまで言いかけて、急に話すのを止めた…

アンジェ「何かあったの…?」

ドロシー「ああ、こうなりゃそこいらの奴に話を聞こうじゃないかと思ってな…」辺りに転がっている修道士や神父の間を歩き回り、息のありそうな相手を探した…

ドロシー「……やれやれ、あんまり射撃が上手いのも考え物だな…どいつもこいつも口を利くのは難しそうだ」つま先で仰向けにしてみたり、口元に手を寄せて呼吸を確かめてみたりするが、たいていの相手は息の根が止まっている…

アンジェ「ネクロマンシー(死霊術)でも習っておけば良かったわね……」

ドロシー「同感だ…」


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