ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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580: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/10/19(火) 01:25:01.93 ID:eZsyzoGZ0
…同じ頃・城門…

青年貴族風の男「やぁ、君…済まないけれどね「ダルモア・クィグリー」って村をご存じないかい?」

門番「申し訳ありませんが、そのような地名は聞いたこともありませんので……」

…名前こそ「門番」と言っても外敵に備えるような時代ではないので、門の小屋で座っているのは人付き合いの嫌いなウィンドモア家が余計な詮索を防いだり来客を告げるために雇っているだけの村人だった……門番はいかにもアルビオンの田舎者らしく、鼻にしわを寄せて外国人に対する不愉快さを表現し、のっそりと立ち上がった…

男「えぇ? それじゃあ間違った道を来てしまったのかな……ちょっと地図を見てくれないか?」

…運転席の若い男がそう言うと、助手席の男が降りてきて地図を差し出した……いかにも遊び人といった格好の男が門番に近寄って門番に地図を差し出すと、一緒に地図をのぞき込むふりをしながら肩に腕を回すような格好を取った…

門番「えぇ、どれどれ……ぐっ!?」

助手席の男「ふ…っ!」腕を回し、門番の首を折るともう一度椅子に座らせた…

男「よし、門はこのまま開けておけ「求めよ、さらば与えられん」とな」

助手「はい」

…森の外れ…

ドロシー「……くそっ、あいつら日も落ちないうちに仕掛ける気か…」

…先行して城門を開けた二人から合図があったらしく、それぞれ修道士や司祭の法衣をまとっている残りの工作員たちは二台のフェートンタイプ乗用車に五人ずつ分乗し、城の視線から遮蔽された森の小道からアクセルを吹かして一気に城の玄関へと車を乗り付けようとしている…

ドロシー「そうはいくかっての…!」

修道士「なんだ!?」

…ドロシーは森の出口で合流しているもう一本の小道を使って、相手の進路を塞ぐ形で車を割り込ませた…が、相手の一台目はそれをかわしてすり抜け、そのまま小道を走り抜けて城内へと入っていった…

ドロシー「ちっ…!」

神父「構うな、やれ!」

ドロシー「…っ!」抜き撃ちで運転席と助手席の二人を一気に片付けると車から脇に飛び降りて車のボンネットを盾にしつつ、三人目に二発撃った…

修道士B「うぐっ!」

神父B「くっ…私は左からだ、お前は右から!」

修道士C「はい!」

…乗用車の周囲で左に動いたり右に動いたりしながら、互いに相手を撃つ機会を狙う…と、ドロシーは地面に伏せて、スポークタイヤの隙間から見える相手の脚を撃った…

神父B「ぐあぁっ!」

修道士C「……もらった!」途端にもう一人が飛び出し、銃を構える…

ドロシー「…」パンッ!

修道士C「…!」

ドロシー「ふぅ……」まだ銃口から煙が出ている二挺目のピストルを一旦ホルスターに戻し、撃ちきった銃のシリンダーを開いて弾を込め直す…それから一発使った二挺目の方にも弾を込め、車を回り込んだ…

ドロシー「さてと、単刀直入に行こうじゃないか……お前さんの親分がバチカンだって事くらいは知ってるから、そんなことは言わなくてもいい…ウィンドモア家の何を手に入れるために送り込まれてきた。ケイバーライトの研究資料か?」

神父B「ぐ、うぅっ……」すねの辺りを撃ち抜かれ、両手で脚を押さえてのたうち回っている…

ドロシー「…早く返事をするんだな」

神父B「おのれ……この悪魔め」

ドロシー「そいつはお互い様だろう…さ、早くしゃべれ」

神父B「この…!」

ドロシー「…いいか、お前がジョン(ヨハネ)だかピーター(ペテロ)だか知らないが、返事をしないって言うなら大好きな天国に送り込んでやる……もっとも、そのハジキの扱いや場慣れした様子を見ると、天国の門をくぐるにはちっとばかり行いが悪かったようだが」

神父B「黙れ…!」

ドロシー「口が利けるなら幸いだ、早く言え」銃口を傷口に押し当ててぐいぐいとえぐる…

神父B「ぐあぁっ…! わ、我々の目的は……」

ドロシー「…」始末を付ける前に聞き出した内容を聞いて、一瞬だけ表情をくもらせたドロシー……が、すぐ冷静さを取り戻して車に飛び乗り、城の方へと向かった…




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