ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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606: ◆b0M46H9tf98h[saga]
2022/05/02(月) 01:37:43.74 ID:fB1pEJuO0
…数日後・コントロール…

7「L「シェパーズ・パイ」の件で管理官から報告が上がって参りました」

L「ほう……それで?」

7「はい。無事にネストへと入ることが出来たとメッセージが届いたそうです」

L「よかろう」

7「何か指示はございますか?」

L「いや、ない。 管理官に事前のブリーフィング通り任務を始めるよう通達してくれ」

7「承知いたしました」

L「ああ……」

…別の日・カーフィリ男爵の屋敷…

男爵「ミス・クロウリー、少しいいかね?」

エージェント「何でございましょう、カーフィリ様」

男爵「うむ……実は今度、ベニングスビー伯爵の屋敷で夕食会があるそうだ」

エージェント「それはよろしゅうございますね」

男爵「ああ……だが、さすがにベニングスビー伯ともなると大したものだね。屋敷に数十人はいるメイドや執事たちに加えて、当日は幾人もの料理人や給仕、メイドを雇うそうだ」朝刊を軽く振り動かしてみせた……

エージェント「さようでございますか」

男爵「うむ、現にこうして新聞に募集が出ておる……どことは書かれておらんが、間違いなく伯のパーティに合わせたものだよ」

エージェント「さようですか。 ところでカーフィリ様、わたくしは少々出かけなければならない用事があるのですが……数日ほどお休みを頂けますでしょうか?」支援者でもある男爵に、取り決めてある合図をしてみせた……

男爵「……うむ。かまわんから遠慮せずに行ってきなさい」

エージェント「承知いたしました、では失礼いたします……」

…同じ頃・メイフェア校…

アンジェ「……今度ベニングスビー伯爵のお屋敷でパーティが開かれるそうね」

ドロシー「ベニングスビー伯……例のパーティ好きの伯爵だな。 頭の出来はニワトリとどっこいどっこいだが、それだけに敵視されることもなければ、余計な政争にくちばしを突っ込むこともない……ある意味では「中立地帯」として最も信用できる人物だな」

アンジェ「要約ありがとう……そのベニングスビー伯爵よ。 そこに私もプリンセスのお誘いで同行することになった」

ドロシー「けっこうじゃないか、せいぜいうまいもんでも食ってくることだな」

アンジェ「残念だけれど、どうもそうは行かないようね」

ドロシー「……ほう?」

アンジェ「プリンセスが耳にした情報だと、どうやら今回のパーティは内務卿……つまりノルマンディ公の勧めでベニングスビー伯が開くことに決めたパーティなの」

ドロシー「ふぅん……奴さんが好き好んでパーティなんぞを開くようには見えないな」

アンジェ「ええ。 おそらくノルマンディ公はパーティにかこつけて誰かと接触を図るか、さもなければ招待客の動きを観察する機会を設けたいということね」

ドロシー「そうなると話が変わってくるな……ダモクレスの剣を上から吊るされた状態ってことか」

アンジェ「そういうこと」

ドロシー「まさかプリンセスとそのご学友を疑うとも思えないが……くれぐれも気を付けて、ボロを出さないようにしろよ」

アンジェ「ええ……」

ドロシー「ベアトリスは知ってるのか」

アンジェ「その情報を聞いたのはベアトリスよ」

ドロシー「へぇ、案外やるもんだな」

アンジェ「そうかもしれないわね……とりあえずパーティには出席するけれど、しばらくの間は鳴りをひそめる必要がありそうね」

ドロシー「ああ。さすがにこれだけ動き回っていると、どこかでほころびが出たっておかしくないものな……」

アンジェ「内務卿が動いたのも気になるし、もしかしたら何かをつかんでいるのかもしれないわね」

ドロシー「……そうでないことを願うばかりだな」


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