ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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614: ◆b0M46H9tf98h[saga]
2022/08/19(金) 01:21:51.92 ID:oNjKTgDS0
…一方・婦人室…

やせこけた貴族婦人「ええ、それでわたくしはね……」

恰幅の良い貴族婦人「あのフランス人という方々には本当に我慢がなりませんわ!」鼻にしわを寄せて見くだしたような口調の貴族婦人……

プリンセス「なるほど、そういった意見もございますわね」


…男性陣は政治談義やちょっとした賭けトランプ、そして年代物のブランデーを楽しみに談話室へ……一方プリンセスを始めとする女性陣も世間話や多少のお金を賭けたトランプをするために婦人室(ブドワール)に集っていた……メイドは呼び鈴が鳴らされ次第すぐ来られるよう次の間で待機しているが、プリンセスに付いている内務卿配下の女性護衛官たちは、サロンの片隅で存在感を消して立っている…


鼻のとがった貴族令嬢「ですからね、わたくしはお父様にこう申し上げたんですの……」

くせっ毛の貴族令嬢「……近頃はクィーンズ・メイフェア校にも平民の方がいらっしゃるのでしょう?」

ベアトリス「ええ、はい……」


…食卓でのワインやシャンパン、それに婦人室のテーブルに置かれている上等なコニャックをちびちびと舐めているうちに、中の何人かはかなり舌の回りが良くなっている……室内の灯りが放つ熱と火との体温で少々蒸し暑い室内に響いている切れ切れの会話から耳寄りな情報を含んでいるものがないか、おしゃべりしながらも意識を集中させているプリンセスとベアトリス…


貴族婦人「よろしければプリンセス、私どもとテーブルを囲んでいただけますでしょうか?」

プリンセス「ええ、わたくしでよろしければ……♪」たしなみの一つとして、相手の機嫌を損ねない程度にホイストやポーカーが出来るプリンセスは、カードテーブルを囲んだ色とりどりのドレス……をまとった、頭は空っぽだが見た目やおしゃべりは上手な「パーティ向き」の貴族婦人たちに呼び止められた……

男爵夫人「あらまぁ、プリンセスと同席が叶うだなんて光栄ですわ! でも、カードの方は遠慮しませんわよ?」

プリンセス「まぁ、どうぞお手柔らかに♪」

…そのころ・外庭…

内務省エージェント指揮官「……どうだ?」

エージェント「さきほど接触があった模様……対象は給仕のために雇われたメイド。 髪は茶、身長は五フィートそこそこ。厨房を離れ、廊下に出た所を確認……他に怪しい動きを見せた者はおりません」

指揮官「よし、最後まで気を抜くな……気取られないよう、必要以上に視線を向けたりするな」

エージェント「了解」

指揮官「よし、まずは食いついたな……」

………

…

…深夜…

プリンセス「……ただいま戻りました」

アンジェ「お帰りなさい、プリンセス」

ベアトリス「ふー……すっかり遅くなっちゃいました」

ドロシー「よう、堅苦しい格好に堅苦しい話し相手で疲れただろう。 今日はもう着替えて休めよ」

ベアトリス「ええ、ですが姫様のお召し物を片付けてからでないと……」

プリンセス「大丈夫よ、ベアト。 そのくらい私でも出来るわ」

ベアトリス「いえ、私が姫様のお世話をしたいだけなので……///」

プリンセス「そう、だったらお願いしようかしら♪」

ベアトリス「はい♪」

ドロシー「仲むつまじい事でうらやましいよ……こっちは相変わらず冷血の相手でイヤになっちまう」そう言いながらも、冗談めかしているので毒気はない……

アンジェ「結構なご意見ね……二人も戻ってきたことだから、私も休むわ」

プリンセス「ええ。 お休みなさい、アンジェ♪」プリンセスは絹の白い長手袋を外すとアンジェに近寄り、片頬に手を当てると反対側のほっぺたにキスをし、にっこり微笑むとベアトリスを連れて出て行った……

アンジェ「///」

ドロシー「ひゅう、お熱いねえ♪」

アンジェ「……」軽口を叩くドロシーに向かって、冷たい目線を向けるアンジェ……

ドロシー「おー、おっかない……っと、そうそう。 私も数日後にとある貴族のパーティがあるんでね、その日は代わりに頼んだぜ」

アンジェ「分かった」

ドロシー「美味いものが食えると良いんだがな……それじゃあお休み♪」



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