ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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621: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2022/10/30(日) 01:17:30.45 ID:8S4KiRdc0
…同時刻…

7「失礼します。「シェパーズ・パイ」に関して「プリンシパル」より再び報告が入っております」

L「そうか。どれ……」タイプされた解読済みの暗号文を読む……

L「……『報告一四号、続報。一昨日逮捕されたエージェントおよび支援グループはストランド街近辺に存在する内務省施設において尋問を行われており、尋問が終わり次第刑務所へ収容されるとの由。また亡命希望者は現在郊外の邸宅にて軟禁状態にあり。来週水曜日の午前中、鉄道を用いてリンカーンシャーに向け移送される模様』か」

7「なかなか耳が早いようですね」

L「そうでなくては困る……出している活動費に見合うだけの働きはしてもらわんとな」

7「はい……それで、どのように指示しましょうか」

L「君なら分かっているだろう「これ以上の情報収集は中止。摘発を避けるための保全措置を充分にとれ」と指示すれば良い……臨時活動費を渡すついでに、君からそう言ってくれ」

7「承知しました」

………

…

…翌日・とあるコーヒーハウス…

ドロシー「……よう、相変わらずそうでなによりだ」

7「ええ、おかげさまで……それと報告は受け取ったわ、ご苦労様」

…事前に尾行がないか確認し、用心に用心を重ねてロンドン市内のコーヒーハウスで顔を合わせた7とドロシー……卓上にはしっとりとした美味しいクルミ入りのパウンドケーキと紅茶のカップが並び、かたわらには7が取り出したワーズワースの詩集が置いてある…

ドロシー「ああ」

7「何か不足は?」

ドロシー「いいや、もうちょっと活動費があればいいんだが……どうせこれ以上は出せないんだろう?」

7「そうね、今月は難しいわ」

ドロシー「なら仕方ない、残りはこっちでやりくりするさ……」

7「そうしてちょうだい……それとこの件に関する情報収集だけれど、中止していいわ。 肝心の亡命者が逮捕された以上、これ以上貴女たちがリスクを冒してまで関知する必要はない」

ドロシー「……分かった、それじゃあ小耳に挟んだネタはさておき、積極的な情報収集はしないでおく」

7「ええ、それでいい」

ドロシー「分かった……それじゃあお先に失礼するよ」ページに活動費が挟みこんである詩集をしまい込むと、さっと立ち去った……

…午後・部室…

アンジェ「……なるほど」

ドロシー「あくまで推測だけどな。プリンセスの利用価値を考えたらそのくらいはやるだろう」

アンジェ「確かにプリンセスにはそれだけの価値があるわ……ところでドロシー」

ドロシー「分かってる。プリンセスには言わないでおくよ」

…長くコンビを組んで、お互いにその機微が分かる二人だからこそ察することのできるアンジェの気後れを感じとると、先手を打って安心させるように言った…

アンジェ「お願いね」

ドロシー「ああ……それから、夜は寮の悪い娘どもが集まって「お茶会」をする予定だから、定時連絡の時間はそっちで無線の聴取をしておいてくれ」

アンジェ「分かったわ。くれぐれも寮監に見つかるような事がないようにね」

ドロシー「任せておけ♪」

………

…


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