ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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673: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2023/12/03(日) 01:43:55.79 ID:s2apqURz0
アンジェ「それじゃあ私が前衛につくから、援護をお願い」

ドロシー「正直なところ.320口径のピストル一挺で飛び込むなんて身震いするが……ま、なるようになるか」

アンジェ「そう思っておいた方がいいわ。ガトリング銃の側までは敷地の塀を伝って接近できるし、かがり火の灯りもそこまで届いてはいないからぎりぎりまで見つからずに済むはず。あとは銃の周りにいる連中を片付けることだけ考えればいい」

ドロシー「だな……よし、行こうぜ」

…庭先・ガトリング銃の側…

班長「撃ち方止めぇ! 装填手、次弾を装填!」

装填手「はっ!」弾薬箱から細長い箱形弾倉を取り出し、銃本体の上に突き出している空の弾倉と入れ替える……

洋装兵「……すごい威力だな」

洋装兵B「ああ……実際に使われる所は初めて見たが、こいつはすごいな……!」

…世界的にはいささか型落ちになりつつある手回し式ガトリング銃ではあるが、その銃火と発砲音はすさまじく、実戦経験のない洋装の若い護衛兵は銃声で聞こえなくなったぶんだけ大声で話し合い、熱くなった銃身から煙を立てているガトリング銃を感心したように眺めている…

班長「こら、どこを見ておる!」

洋装兵「も……申し訳ありません!」

装填手「……再装填、終わりました!」

班長「よろしい、銃手は指示がありしだい斉射できるよう備えておれ」

銃手「はっ!」

…

ドロシー「あのキモノに笠をかぶっているやつ、あいつが指揮官らしいな……まずはあいつを片付けよう」

アンジェ「そうね……次が周囲の兵隊、それから銃手ね」

ドロシー「ああ。銃手と装填手を片付けたら私がガトリング銃の向きを変えるから、後はあるったけ撃ちまくれ……よし、行くぞ!」

…ガトリング銃の周囲に立つ洋装の兵がその威力を示してみせた手回し式ガトリング銃をポカンと眺め、腕のルベル小銃がだらりと下がっているのを見るなり、ドロシーはアンジェにささやきかけた……

アンジェ「ええ……!」

…

班長「む……何奴!?」暗がりから豹のように忍び寄る影に気がつき、大声を張り上げた……

ドロシー「……」パンッ、パンッ!

班長「むぐぅ……っ!」

ドロシー「よし、行け!」

アンジェ「ええ!」パン、パンッ!

洋装兵「かはっ……!」

…暗い森の中を進み闇に目が慣れていた二人に対して、ガトリング銃の派手な銃火やかがり火で目がくらんでいたガトリング銃班の指揮官は接近する影に気がつくのにほんの何秒か立ち遅れた……指揮官が撃たれ、慌てて護衛の兵がルベル小銃を向けようとするが、ドロシーとアンジェがそれぞれ銃弾を叩き込む……むろん、ドロシーの射撃も見事なものだったが、小口径で反動の少ない.320口径リボルバーとはいえ、走りながらの射撃でブレることもなく心臓へと銃弾を送り込むアンジェの技量は驚異的だった…

洋装兵B「うわ……っ!?」

洋装兵C「ぐあ……っ!」小銃を向ける暇もあらばこそ、懐に飛び込むようにして駆け込んでくるアンジェに銃口をそらされ、零距離から二発を浴びた……

銃手「この……うぁっ!」

ドロシー「……そうはいくかよ」銃手本人は丸腰なので、とっさに落ちていたルベル小銃に飛びつこうとした……が、その前に駆け寄っていたドロシーが銃弾を撃ち込み、続けざまに装填手も片付けた……

本陣の声「何事か!」

本陣の声「ガットリング銃班に敵襲じゃ! 迎え撃てぃ!」旗印の林立する場所から、ドロシーたちには分からない日本語で呼び交わす騒ぎが聞こえたかと思うと、たちまち銃弾が飛んでくる……

アンジェ「準備いいわ」

ドロシー「おう、それじゃあやってくれ!」腰を入れて銃架の向きをガラガラと変えると、アンジェに怒鳴った……

アンジェ「……っ!」

…アンジェが真鍮のハンドルを回すと、途端に「ダ、ダ、ダ、ダッ!」とガトリング銃が火を噴いた……ドロシーも洋装兵の持っていたルベル小銃を取り上げると、ガトリング銃のアンジェを狙うライフル兵に向けて応射する…

アンジェ「ドロシー、装填!」

ドロシー「あいよ!」邸宅を取り巻いていた寄せ手にとっては横手からの奇襲になったかたちで、庭のライフル兵や帯刀している侍たちがばたばたと撃ち倒される……

アンジェ「……弾切れ!」

ドロシー「それじゃあおさらばして、あとはちせに任せるとしようぜ!」


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