ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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683: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2024/02/11(日) 01:53:05.04 ID:WeCVxhdO0
…別の日・自習室…

長髪の女生徒「プリンセスとご一緒出来るなんて光栄ですわ」

三つ編みの女生徒「ええ。同じ学校とは言え、普段はなかなか気軽にお話するという訳にも参りませんから……」

プリンセス「あら、どうして?」

長髪「それは……」

プリンセス「おっしゃらないで? わたくしも自覚はしておりますから……常日頃から警護官が影のようにつきまとい、ことあるごとに睨んでいるようでは、皆さんも級友として親しくお付き合いするというのは難しいでしょう?」

三つ編み「え、ええ……」

プリンセス「けれどご安心なさって? 今は学校の中、学業に励んでいるわたくしたちを止め立てする警護官はおりませんから……ね♪」親しみやすい気さくな態度で、可愛らしい唇に指を当てた……

長髪「は、はい///」

三つ編み「///」

プリンセス「さぁ、間違っている所があったら遠慮せずに教えて下さいね?」

長髪「はい……っ♪」

…まだ年若いとはいえ、王位継承権を持つ王族の一人として外交の舞台に立つことも多いプリンセス……したがって場の空気を和ませたり相手の警戒を緩める人心掌握術、それにさりげなく本音を聞き出し、不都合な質問をはぐらかす会話術なども叔父である「ノルマンディ公」から帝王学の一環として叩き込まれていた……幼い日のアンジェと入れ替わってから何年も経ち、かつて涙をこらえて責任からくる重圧に耐え、化粧室で見つからないよう嘔吐しながら身に付けてきた学問の数々を、いまや自分とアンジェの未来のために使いこなす…

三つ編み「あの、プリンセス……ここの回答では「est」を使うべきかと思いますが……」

プリンセス「まぁ、わたくしったら恥ずかしい間違いをしてしまいましたね。 でも、ミス・キーガンのおかげでラテン語の先生に怒られずに済みますわ♪」

三つ編み「いえ、私なんて……///」

プリンセス「そうおっしゃらないで、自分の才能を卑下することはありませんわ♪」

三つ編み「あ、ありがとうございます……///」

…しばらくして…

プリンセス「まぁ……ふふっ、そのようなことがあったのですね♪」

三つ編み「そ、そうなんです……///」

長髪「私も近ごろの政策には感心致しませんわ……あ、いえ、これは決してプリンセスと王家の方々を批判しているのではなくて……///」

プリンセス「大丈夫、分かっていますよ……わたくしも確かにアルビオン王国の人間ではありますが、だからといって議会でも何でも思い通りに出来るものではないのです」少し淋しげな雰囲気をにじませる……

三つ編み「心中お察し致します、プリンセス……」

長髪「それにしてもあんまりというものですわ。プリンセスをまるで外交の道具か何かのように……」

プリンセス「わたくしのために憤慨して下さって嬉しく思いますわ……でもわたくしったら、お二人が親しくお話して下さるものですから、つい国の政策について批判めいたこと……今のやり取りは内緒になさって下さいね?」

…おしゃべりな人間ならつい誰かに漏らしたくなるような……しかし、脅威とは取られないようごく小さな批難めいた言葉を発して、二人の口が堅いか、また王国側の情報提供者でないかかまをかける…

長髪「ええ、お約束します」

三つ編み「私も、決して他言はしません」

プリンセス「ありがとう♪」

長髪「私でよければいつでもご用をおっしゃって下さい、プリンセス」

三つ編み「私もです、プリンセスのお役に立つようなことがあったらいつでもおっしゃって下さい」

プリンセス「その言葉だけで嬉しく思います……本当にありがとう」

長髪「あぁ、いえ……そんな///」

三つ編み「///」

プリンセス「……あら、わたくしったら……お二人との話が楽しいものですからすっかり手がお留守になってしまいました。さぁ、勉強の続きをいたしましょう」

三つ編み「そ、そうですね……///」

長髪「え、ええ……次は代数の問題をいたしましょうか」

プリンセス「はい♪」


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