ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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722: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2024/12/26(木) 01:11:14.55 ID:KTpDCFja0
女主人「……ようこそいらっしゃいました。どうぞお掛けになって?」

リボン「ええ」

眼鏡「はい」

ベアトリス「よろしくお願いします」

女主人「それと、そちらの方は初めてでいらっしゃるわね? ……どうぞ気を楽にして下さいましね」

アンジェ「お気遣いありがとうございます、なにとぞよろしくお願いいたします」

女主人「これはご丁寧に……さて、それぞれのお席に座っていただいた事ですし、早速始めさせていただきましょう」

…そう言ってメイドに厚手のカーテンを閉めさせ、燭台の蝋燭に火を点す……そして隣同士でそれぞれ手を繋ぐように言われたアンジェは左手をベアトリスと、右手を女主人と握った……明滅する蝋燭が背後の調度やアンジェ達の影を大きく揺らめかせ、どちらかと言えばぽってりした女主人の手がなれなれしいくらいの様子でアンジェの手を包む…

アンジェ「……」

女主人「大丈夫ですわ、どうか気を楽にして……ゆったりと……星々の流れに身を任せるように……」

…どちらかと言えば特徴のない地味な中年女性から出ているとは思えないくらいの甘ったるい声が陶酔したようなぼんやりした響きを帯びて、上の空とでもいうような態度でつぶやき始める…

アンジェ「……(よくあるタイプの占い師ね)」表向きはどうなるかと興味津々、実際は醒めた態度のアンジェ……

女主人「なにかしら、どなたかのイメージがわたくしの頭に入って来ておりますわ……犬……いいえ、猫……茶色……いえ、しま模様の……」

眼鏡「あ……それ、私です」軽いトランス状態とでもいえそうな女学生が声をあげた……

女主人「そう……以前の悩みは解決できたようですわね」

眼鏡「はい、おかげで新しい猫ちゃんと友達になれました……」

女主人「そう、「ミセス・シフォン」と仲良しになれて何よりですわね」

眼鏡「わ、名前まで分かるんですね……///」

女主人「それだけ貴女の気持ちがはっきりと伝わって来ておりますわ」

眼鏡「そんな細かいところまで分かるんですね……ちょっと恥ずかしいです///」さきほどお茶を飲みながら話した猫の話をすっかり盗み聞きされているとも知らず、感心しきりの女学生……

女主人「大丈夫、本当に秘密にしたいことは無意識のうちに心の奥へとしまい込まれるものですから……ですからどうぞ安心なさって……ゆーっくり息をして……」

アンジェ「……」

女主人「ところで、貴女からはとても強いものを感じます……さまざまなもの……なにか、とても大きなものを背負っている……いかがかしら?」

アンジェ「まぁ、その通りですわ」

女主人「そうでしょうね、貴女の背負っているものはとても大きい……何かしら……家名……いえ、もっと格のある……街……いいえ、それよりもさらに規模がある……もしかして、このアルビオン王国かしら?」

アンジェ「ええ、その通りですわ……」

女主人「それはそれは。お姫様と占いの会を開けるのは光栄な事ですわ……もっとも、称号のことはしばしお忘れになって……草原で寝転ぶように、肩の力を抜いて……深呼吸をなさって……」

アンジェ「すぅ……はぁ……」

女主人「……貴女のお気持ちでしょうか、椅子が見えます……ひとつ、ふたつ……いいえ、三つ……四つ……そして王冠の載っている椅子が一つ……」

アンジェ「……」

女主人「四つの椅子は王冠のまわりに並んでおります……一つの椅子はかなり離れていて、もう一つの小さな椅子も少し遠い……一番近いのは一番大きい椅子ですけれど、どうやら、貴女の椅子は二番目に王冠に近いように見えます」

ベアトリス「……っ、すごい」小声で感心したような声を漏らす……

アンジェ「それで、他は何が見えますでしょうか?」

女主人「ええ……色々なものが混在しておりますからなかなか……お嬢様方のお洋服……いえ、制服のようなものが見えるようですわ……こちらはひとつ、ふたつ……三着あるように思えます」

アンジェ「三着?」

女主人「そうですわ……制服は協調の現われ、そして貴女の考えに浮かんでいるということは、距離の近い方やお友達かしら?」

アンジェ「おそらく学校での友人たちかと……素晴らしい能力をお持ちなのですね♪」

女主人「いいえ、めっそうもない……多少『観る』力が強いだけですわ」

アンジェ「……では、一つお願いが」

女主人「ええ、わたくしに出来る限りのことでしたら♪」

アンジェ「まぁ、助かりますわ……では……」


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