ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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721: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2024/12/18(水) 02:00:38.32 ID:1X7Fz/Vc0
…「占いの会」当日…

眼鏡「それじゃあ今日はよろしくお願いいたします」

リボン「王女様とご一緒出来て光栄ですわ」

アンジェ「こちらこそ。エミリーさん、シャーリーさん、お二人がわたくしの事を誘ってくださって嬉しいかぎりです……ね、ベアト?」

ベアトリス「はい、姫様♪」

…普段の仏頂面はどこへやら、プリンセスになりきってにこやかに笑みを振りまいているアンジェ……日頃からプリンセスの一挙手一投足をよく見ているベアトリスですら信じ込みそうになるアンジェの偽装ゆえ、二人の女学生は身代わりであることにまったく気付かない…

眼鏡「いえ、そんな……王女様からそのようなお言葉を頂けるなんて……///」

アンジェ「ふふっ、今日は一人の女学生として「お忍び」で行くのですから、そうかしこまらずに♪」

眼鏡「は、はい///」

リボン「車の方は私が用意しておきました。窮屈で申し訳ありませんが、どうぞお乗りください」

…艶のある黒い車体に銀の縁取りを施したロールス・ロイス(RR)乗用車が停まると、雇われ運転手がさっと降りて客席のドアを開け、踏み段を地面に置く……アンジェたちが楽しげに談笑しながら後部座席に乗り込むと運転手がドアを閉め、車をスタートさせる…

アンジェ「いいえ、こうして膝をつき合わせて出かけるのもまた楽しいです♪」

眼鏡「王女様とこんなお近くで話をするのは初めてです……///」

アンジェ「ふふっ、今日はただの「シャーロット」ですよ……くれぐれも占い師さんに気付かれないように♪」

リボン「はい♪」

…占い師の邸宅…

アンジェ「まぁ、このお屋敷が……」

リボン「いかにもな雰囲気がありますよね?」

アンジェ「ええ、そうですね……なんとも風格のあるたたずまいですわ」

眼鏡「そ、それじゃあノックしますね」ノッカーを叩くと、前回と同じメイドが出迎える……

メイド「ようこそお越し下さいました……それと失礼ながら、お嬢様はご友人からの紹介状はお持ちでしょうか?」

アンジェ「はい」

メイド「確かに……ではどうぞ、中へ」

アンジェ「……まぁ、何とも歴史ある雰囲気ですわ(室内の調度はわざと陰影が濃く、おどろおどろしい影が生まれるように配置されている……)」

メイド「奥様の用意が整いますまで、しばらくお待ちいたくことになりますので……どうぞこちらへ」

…客間…

メイド「お茶をお持ちしましたので、お召し上がりになってお待ち下さい」

アンジェ「ええ、ありがとう(薄暗く気味の悪い廊下から明るい客間に入ることで、ほっとした「客」は口が軽くなる……)」優雅に紅茶を楽しみつつ、視線の片隅で室内をさっと探る……

アンジェ「……まぁ、美味しい♪(室内に焚かれているこのお香も、緊張をほぐす系統のものね……)」

リボン「それで、私は寮長先生に見つからないように……」

アンジェ「あらあら、ふふふっ♪」

…表情一つ変えずに談笑しながら、室内のからくりを次々と見抜いていくアンジェ……壁に掛けられている絵画の何枚かと、剥製にされた鹿の目玉にはまっているガラスは微妙にしっくりしていない所を見るに、向こうから見聞きできるよう隠し窓が設けてあるようで、口に運んだケーキには自白剤にも使われる鎮静作用のあるハーブが練り込んであるらしく、舌先に残らない程度に独特の青い風味がした…

ベアトリス「それで言ったら、私も前に……♪」そうとは知らないベアトリスと二人の級友は気付かぬうちに舌が軽くなり、普段なら口に出すことのないようなデリケートな事柄について嬉々としてしゃべっている……

アンジェ「そういうことでしたらわたくしも……♪」一人だけ効果がないようでは怪しまれるので、あえて一か所だけ事実とは違う……しかし他は間違っていないことを「暴露」する……

眼鏡「えぇ? シャーロットさんにもそんなことが?」

アンジェ「それはもう……なにせわたくしだって女の子ですもの♪」

ベアトリス「もう、そんな話題でおしゃべりするなんて……はしたないですよ」

リボン「まぁまぁ、そう肩肘張らなくたって良いじゃない♪」

メイド「……失礼いたします、奥様の準備が整いました」

リボン「まぁ、待ちかねていたところです♪」

メイド「お待たせして申し訳ございません……では、どうぞこちらへ」

アンジェ「……(いよいよね)」


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