ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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727: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2025/02/15(土) 01:03:57.72 ID:Rf37akDv0
〜Case・ドロシー×ちせ「A man from the new world」(新世界から来た男)〜

…とある日…

ドロシー「なるほど、プリンセスの静養か」

アンジェ「ええ。このところ王室関係者への襲撃や暗殺騒ぎが頻発していたから、ノルマンディ公の主導で王宮の警備体制を見直すことになった。その間プリンセスは「ご静養」という名目で二週間ほどロンドンを離れることになる」

ドロシー「当然お前さんも付いていくんだろう?」

アンジェ「ええ。場合によってはプリンセスの身代わりになる必要が出てくるかもしれないし、ベアトリスだけでは少し心もとない」

ドロシー「分かった。留守はあずかっておく」

アンジェ「お願い」

ドロシー「任せておけ。ちせにチェスを教え込むいい機会だ♪」

アンジェ「こっちの留守中に何もないといいけれど」

ドロシー「起きるかどうか分からないことを心配したって始まらないさ……ま、いい空気でも吸ってくるんだな」

アンジェ「そうさせてもらうわ」

…その日の午後…

ちせ「……なるほど、ではドロシーどのと二人きりというわけか」

ドロシー「ああ。コントロールにもこっちが一時的な人手不足になっていることを言ってあるから、よほどのことが起きないかぎりは任務を押しつけられることもないはずだ」

ちせ「ならば普段通りに過ごせば良いということじゃな」

ドロシー「その通り。ラテン語と英文法、それにティータイムのお作法も普段通りみっちり教え込んでやるよ」

ちせ「むむむ……」

ドロシー「なぁに、そう固くなることはないさ。私はアンジェみたいにビシバシやるタイプじゃないからな」

ちせ「うむ、なにとぞお手柔らかに頼む」

ドロシー「ああ、気楽にやろうぜ♪」

…翌日…

ドロシー「さて……と」

…朝食を済ませると朝の自習時間を手早く切り上げ、静かな部室で悠々と朝刊をめくるドロシー……定期的な連絡に用いるメールドロップや、緊急性の高い無電や伝書鳩といった方法をのぞいたメッセージは数日おきに特定の広告として朝刊に掲載され、書かれている文面次第で会合の場所や時間が変わってくる…

ドロシー「お、あったな……」内容を解読して記憶すると、安心して新聞記事を読み始めた……

…しばらくして・リージェント公園…

L「よく来てくれた」

ドロシー「まさか来ないわけにもいかないだろうさ……挨拶はいいから本題に入ろうぜ」

L「結構。新大陸の植民地情勢については?」

ドロシー「公になっている程度のことなら一通り」

L「よろしい。実は新大陸から王国側のエージェントが入国した」

ドロシー「……新大陸の同業者だって?」

L「うむ。この週末にアメリカ植民地の商品を集めた見本市があるのだが、そこに参加している商人に混じって王国植民地政府の使っているエージェントが入国するらしいのだ」

ドロシー「馬を跳ね回らせる早撃ちカウボーイってわけか」

L「ふっ、まあそういうことだな」

ドロシー「それで、こっちには何をしてほしいんだ……監視か、排除か、それともバーボンウイスキーでも買ってくるか?」

L「まずは監視だ。商品見本市には一般参加日もある。流行り物が好きな女学生が顔を出してもおかしくない。王国植民地のエージェントを割り出し、同時に接触している人間を確かめ、後でこちらが王国エージェントと疑っている者のリストと照合してもらう」

ドロシー「だが、目的のやつは企業参加日にしかいないかもしれないぜ?」

L「それならそれで仕方がない。だが王国も企業参加日にエージェントを送り込むことはしないはずだ。もちろん商社や貿易商のカバーを持っているエージェントもいるだろうが、接触を試みるならより不特定多数の参加者がいる一般参加日を選ぶはずだ」

ドロシー「了解。それじゃあその見本市に参加するのが第一だな」

L「そうだ。人数が欠けていることはこちらも承知している、可能な限りでかまわん」

ドロシー「分かった、そうさせてもらう」



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