ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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728: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2025/02/25(火) 00:40:08.14 ID:KxZEv0X10
…その晩…

ちせ「ふわ……っと、あいすまぬ」

ドロシー「別に私は女王様じゃあないんだ、あくびだろうがおならだろうが構わないさ……チェックメイト」

ちせ「むむ……」

ドロシー「チェスはまだまだ苦手みたいだな?」

ちせ「その分は将棋で取り返すから問題なしじゃ」

ドロシー「あのゲームは分捕った駒を使えるってのが斬新だな……まるで取り押さえたエージェントを転向させるみたいじゃないか」

ちせ「なるほど、確かにそうじゃ……」

ドロシー「さて、そろそろおしまいにするか……ちょいと話がある」チェス盤と駒を片付けると、少し真面目な表情を浮かべた……

ちせ「どうしたのじゃ?」

ドロシー「ああ、実をいうと今日コントロールの方から任務の伝達があった」

ちせ「人手不足で応じきれぬという話は伝えたと聞いておったが?」

ドロシー「まぁな……とはいえこっちも植え込んだエージェントを挙げられたり排除されたりして手が足りないからな、どうしてもお鉢が回ってくるってわけさ」

ちせ「それで、なにをすれば良いのじゃ?」

ドロシー「今回のは監視任務だ」

ちせ「ふむ」

ドロシー「今度、新大陸の植民地から産出したものや製造されたものの展示会がある。その会場にやってくる植民地の人間に王国側のエージェントが混じっているらしい……私たちは会場に行ってぶらぶらしながらそれらしい人間を探し出し、同時にそいつと繋ぎを付けている王国の人間がいたら顔を覚えて資料と照合できるようにしようって任務だ」

ちせ「しかし、展示会のような会場では人も多かろう。情報の受け渡しをしている人間を探し出すといってもなかなか難儀じゃな」

ドロシー「それはそうだ。とはいえ、私たちの「女学生」って立場はこういう場合役に立つ。展示会は業者だけが入れる企業日と一般公開日があるが、私たちのカバーなら一般公開日だけとはいえ、なんてことのない顔をして会場に入れるからな」

ちせ「それはそうじゃな」

ドロシー「会場には何かしらのうまいものだってあるだろう。こういう場合は経費で落ちるし、買い食いでもしながらのんきに巡れば良いのさ♪」

ちせ「ふむ、なかなか悪くない話じゃ」

ドロシー「だろ? 当日はメイフェア校の制服で堂々とお邪魔すればいいってわけだ」

ちせ「なるほど、俄然興味が湧いてきた……しかし、新大陸植民地とはのう。アルビオンの威勢は衰えるところを知らぬようじゃ」

ドロシー「だがその実、土台はぐらぐらしているしあちこちで嫌なきしみを立てている……王国は根っこがダメになっている虫歯みたいなもんさ」

ちせ「そうかもしれぬ、じゃが今のところはぐらつく気配も見せぬな」

ドロシー「いまはそれでいいのさ。あんまり一気に事が起きてもらっちゃ対応に困る」

ちせ「確かにのう」

ドロシー「分かってくれたようでなによりだ……ふわぁ、あ……それじゃあ私は寝に行くとするかな」

ちせ「うむ、お休み」

ドロシー「ああ……良かったら一緒に寝るか?」えんじ色がかった瞳で流し目をくれ、にんまりと笑みを浮かべる……

ちせ「いや、それはその……明日も学業があるゆえ……///」

ドロシー「おいおい、私はただ「一緒に寝よう」って言っただけなんだがな♪」

ちせ「///」まぎらわしい言い方に見事に引っかかってしまい、顔を真っ赤にしてうつむいた……

ドロシー「はは、ちせは初々しいな……なぁに、ちょっとおとぎ話でも読み聞かせてやろうってだけさ♪ そういう知識もないと例え話なんかが通じなくて困るからな」

ちせ「それもそうじゃな、しかしてっきり……///」

ドロシー「私だって明日の授業に響くと困るんだからそんな無茶はしないさ♪」そう言うと軽くちせの腰に手を当て、エスコートするように寝室へと連れて行った……

…翌朝…

ちせ「……無茶しないはずではなかったのか?」まだがくがくしている脚で仁王立ちになると、両腰に手を当ててはれぼったい目でにらみつける……

ドロシー「あぁ、悪い悪い♪ 考えてみればおとぎ話の読み聞かせなんて言うのは私の性に合わないって気付いてね、そいつはベアトリスが帰ってきたときにでもやってもらえよ♪」悪びれもせずにちろりと舌先を出し、満足げな様子のドロシー……

ちせ「もうドロシーのことなど知らぬ」

ドロシー「そうつれないことをいうなよ、それに……朝食にはまだ時間があるぜ?」にやりと笑うとムササビのように毛布を広げ、とびかかってちせを包み込んだ……

ちせ「あっ、何をする気じゃ……やめ、っ……あっ、ん///」


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