ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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759: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2025/11/22(土) 01:24:59.68 ID:CZu9Rr/30
アンジェ「とにかく、騒ぎ立てずに内密にしようと考えたのはいい処置だったわ」

プリンセス「ええ……本当はちょっと怖かったけれど、騒ぎ立ててもどうにもなるものでもないから」

ベアトリス「でも、姫様に何かあるのではないかと思うと……」

アンジェ「その点は心配しなくていい。今のところプリンセスに直接の危害が加えられる可能性は少ないと見ていい」

ドロシー「本気でやるつもりなら脅迫状なんて送りつける前に鉛玉を送りつけるからな」

アンジェ「その通り……となると『送り主』は何の目的でこの脅迫状を送りつけて来たか、その点が気にかかる」

ドロシー「プリンセスに騒ぎ立てさせて公務や学校での行動を封じたかったか……だとすれば無駄だったな」

アンジェ「あるいは心理的な危害を加えたかったか……」

ドロシー「脅迫状ってのはそのためのものだからな。とはいえ理由が分からないな……もしかしたら金銭や何かの要求をする前に先触れとして送りつけて来たのかもな」

アンジェ「プリンセスに署名入り赦免状でも書かせるつもりだとでも?」紅茶をふくみながら眉をひそめた……

ドロシー「可能性がないとは言えないだろ? プリンセスの叔父さんは内務省を統括するノルマンディ公だ、もしかしたらニューゲート監獄にいる兄弟姉妹とか親戚とかを助けたいあまりに書いたのかもしれない」

アンジェ「だったら慈悲深いプリンセスの人柄にすがろうと、それをそのまま書いて置き手紙にするはずよ。わざわざ脅迫状にする必要がない」

ドロシー「それもそうだな……」

アンジェ「とにかく、理由の詮索は後回しにして対策を考えるべきだけれど……いつものように私とプリンセスが入れ替わればいい」

ドロシー「ま、そうなるな」

プリンセス「でもアンジェ、情報部員としての務めがあるのでしょう?」

ドロシー「そいつはこっちでどうにかするさ。幸いなことに他にこれといった任務はないし、今回の件は優先順位が高い。メールドロップのチェックや暗号文の解読みたいな日常的な任務は私一人でもどうにかできるし、いざとなったらベアトリスを貸してもらえればどうにかなるだろう」

ちせ「もし必要なら私も手を貸すが?」

ドロシー「ありがとな、気持ちだけいただいておくよ」

…個人的には裏表のない性格を好ましく思ってはいるが、あくまでも好意で力を貸してくれているだけのちせにあれこれと手伝わせる訳にはいかない……と同時に、友人とは言え堀河公の手の者としてやって来たちせに「コントロール」の暗号やメールドロップのありかを開けっぴろげにするのは、何かあったときに「関係者」として巻き添えを食わせることになり、ちせ本人のためにならないと出来るだけタッチさせないようにしている…

ちせ「ふむ……」

アンジェ「別にドロシーや私が貴女を信頼していないという意味じゃないわ。メールドロップの確認はその場所に馴染んだ「いつもの人間」でないと怪しまれる可能性があるからで、暗号文は貴女の苦手な英語やラテン語だからよ……もし手伝いが必要なら、その時は是非ともお願いするわ」

ちせ「なるほど、確かにそうじゃな」

ドロシー「分かってくれて助かるぜ……それじゃあアンジェ、入れ替わって王宮に入ったら「第二の脅迫状」が届くのを待ちつつ、差出人とその理由を探ってくれ」

アンジェ「ええ」

ドロシー「ベアトリス、お前さんも普段通りにプリンセスのお付きとして過ごしながら王宮内で情報収集にあたれ。場合によってはアンジェの援護を頼む」

ベアトリス「はいっ」

ドロシー「プリンセスはしばらくアンジェとして校内で過ごし、今回の件のケリが付くまでおだやかな学生生活を送ってもらう。しばらくはレポートや書き取りテストが最大の敵ってことになるな」

プリンセス「分かりました」

ドロシー「ちせはアンジェに偽装したプリンセスの「友人」として振る舞い、同時に護衛として付いてもらう」

ちせ「承知」

ドロシー「……それとこの脅迫状の件だが、コントロールに報告はしない」

ベアトリス「どうしてですか?」

ドロシー「さっきも言ったように、どうも今回の件はプリンセスの動きを封じる目的で行われていて、しかもノルマンディ公や内務省のやり口じゃないようにみえる……だとしたらこっちがコントロールに報告したりして騒ぎ立てるのはまずい。どこに裏切り者がいるか分かったものじゃない」

アンジェ「それに内務卿も王宮内に共和国のスパイがいると勘づいているけれど、それがプリンセスだとは思っていない……必要以上に騒ぎを大きくすればかえってやぶ蛇になる」

ちせ「つまりこの五人で内々に処理するわけじゃな」

ドロシー「そういうことだ」

プリンセス「アンジェ、ベアト……二人とも気を付けてね?」

ベアトリス「はい、姫様」

アンジェ「ええ」


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