ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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◆b0M46H9tf98h
[sage saga]
2025/12/07(日) 01:26:19.74 ID:SvbaYx5h0
…数日後・メイフェア校…
プリンセス「ふふ……こうして学業に集中できるのも久しぶりです♪」
ドロシー「関数の問題を解くのがよっぽど気に入ったとみえる……私には何が嬉しいのかサッパリだ」
プリンセス「あら、このあいだベアトに「学んでおいて損なことなどありはしない」とおっしゃっていたのはドロシーさんでは?」
ドロシー「おっと、こいつは一本取られたな……相変わらず記憶力のいいことで」
プリンセス「何しろ「職業上」色々な方の顔や名前を覚えなくてはなりませんから」
ドロシー「それはこっちの「商売」でも同じはずなんだが、どこが違うのかねぇ……」
…鉛筆を上唇と鼻の間に挟みあごに手を当て、いかにも投げやりな態度で数学の問題を前にしているドロシー……一方のプリンセスは眼鏡をかけ、髪を少しいじったアンジェの姿で問題に取り組み、ドロシーの愚痴に付き合いながらさしたる苦労もなく問題を解いている…
プリンセス「それにアンジェのことは心配ですけれど、公務を離れること自体はいい気晴らしになりますから……」
ドロシー「ごもっとも。堅苦しいのは抜きでいけるし、つまみ食いしたって「国の威信に関わる」なんて規模のでっかい叱られ方をしないですむ♪」
プリンセス「ええ♪」
ちせ「……ドロシー、よいか?」すっと影のように近寄ってきた……
ドロシー「おう、ちせか……どうだ?」
ちせ「私が見たところではそれらしい不穏な連中はおらぬ」
ドロシー「よし」
プリンセス「……大丈夫でした?」
ドロシー「ええ、少なくとも今のところは」
プリンセス「となると、やっぱり王宮のアンジェが気がかりね……」
…その頃・バッキンガム宮殿…
お付き「……では、本日のご予定にございますが」
アンジェ「ええ、お願いします」
お付き「まずは先日議会より起案されました法案、政策についての説明」
アンジェ「はい」
お付き「続けて朝のご学習。本日はケイバーライトに関わる科学、およびインド方面の王国の権益についてより深くご理解いただくための地理分野にございます。王立科学院よりサー・ヘリッジ、王立地理院よりサー・スティラーが参りまして王女殿下に講義されます」
アンジェ「はい」
お付き「学習がお済みになりましたらお茶をご用意いたします。そのあとで国内各地より届きましたる王女殿下に宛てた手紙に返事をしたためていただき、それから軽い運動として乗馬のお稽古」
アンジェ「ええ」
お付き「昼食は王女殿下が後援あそばされております慈善事業の理事会を訪問、非公式の形で昼食会といたします」
アンジェ「続けて下さい」
お付き「午後はロンドン商工会議所と造船組合を訪問なさってご挨拶を。王宮に戻られましたらドイツ語、フランス語の勉強。休憩のお時間には手紙の返事を書いていただき、それから女官たちへのねぎらいを兼ねてお茶の時間」
アンジェ「普段からお世話になっておりますからね。もちろんあなたもですよ、ミスタ・ウォリック」
お付き「わたくしめにそのようなお言葉を……恐縮にございます」
アンジェ「まだ未熟なわたくしを支えて下さっているあなたがたには常々感謝しております。それから?」
お付き「はい。そのあとは書見などをしていただき、夕食はプライスデール伯爵との会食となっております」
アンジェ「プライスデール伯爵にはたびたびお世話になっておりますものね、それにフランス政府の情勢についても聞いておきませんと」
お付き「左様にございます。それがお済みになりましたら王宮にお戻りとなり、残りの勉強をなさってからお休みとあいなります」
アンジェ「分かりました」
…普段と同じく分刻みのスケジュールが組まれているプリンセスの日常……女王の体調が思わしくない事もあって必然的にその分の代役や名代としての公務が多くなっている……プリンセスならそうするであろう柔らかな笑みを浮かべてねぎらいや感謝の言葉も絶やさず、するべき事を淡々とこなそうと改めて気持ちを込め直すアンジェ…
お付き「では、失礼致します」
アンジェ「……さて、本番はここからね」
………
…
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