12:アライちゃんハンター[sage]
2018/06/20(水) 23:19:48.02 ID:OpYuz6mb0
人里から少し離れたささやかな山の中。
林のまばらな木々のうちの1本に、大きめの穴が空いていた。
アライちゃん1「のだぁ…のだぁ……」zzzzz
アライちゃん2「なのだー…」zzzzz
その穴からは、かすかにそんな寝息が漏れ聴こえてくる。おそらくはアライさん達の巣な
のだろう。
回りにはヨチったアライちゃん達の這いずり跡、アライさんの足跡があり、おまけに木の
根本には溜め糞が認められる。間違いない。
そう判断して、男は木の枝を1本ずつ観察していく。
アライさん「のだぁ……のだぁ………」ZZZZZ
いた。
親であろうアライさんが、枝の上に横たわり、間抜けな寝息を立てている。
男「………」
アライさんの姿勢を念入りに観察し、いける、と判断した男は、持っていたアライボウを
構えた。
スコープにアライさんの後頭部を捉えた。レーザーレンジが作動。値を読み取って弾道計
算。風は弱い。エレベーションだけを微妙に調整し…。
トリガーを引く。
びゅん!
アライさん「のばっ!!?」ドスッ
ヘッドショットだ。
後頭部に矢の突き刺さったアライさんは、枝から落下し、頭から地面に叩きつけられた。
アライさん「」ビグンビクンバタンッバタッドタッ
落下地点に血だまりを広げながらゴキガイジムーブするアライさん。
男「………」
男は死にかけのアライさんには目もくれず、じっと気配を潜めて様子を伺っている。
アライさん「」ビクン…バタッ…
アライちゃん3「のあー……」zzzzz
アライちゃん4「のだ……ふがぁ、のだぁ……」zzzzz
巣の中のアライちゃん達は、自分たちの母親が殺されたことなど気づいていないようだ。
男「よし…」
男は袋を取り出すと、アライさんの死骸を詰めた。それを持って少し離れて停めておいた
軽トラに戻り、アライボウをケースにしまって、死骸を荷台に積み、脚立とシャベル、大
きめの背負いカゴにトングと催涙スプレーを持ち出した。
まず適当な地面にシャベルを突き立て掘り返し、アライさんの残した血痕を隠す。
それからカゴのフタを開け、木にそっと脚立を立て掛ける。トングを構えながら男はそろ
りそろりと脚立を登っていった。
男「……」
慎重に穴を覗き込む。
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