68: ◆/87jeglEwfUL[sage]
2018/04/08(日) 00:14:32.81 ID:zaCjXKhS0
<アライ叩き>
俺『モグラ叩き?』
3×3の計9か所に穴が空いた設備があった。
だが、穴には仕切りがあり、中を見ることが出来ない。
しかし、アライさんが見当たらない。
そういうことなんだろう、と理解した。
俺『ここから出てくるのがアライさんなのか?』
友人『厳密には、アライしゃんなんだけどな。』
設備の隣に、ハンマーが提げてあった。
ハンマーの先端を触ってみると、革で覆われていて柔らかかった。
おそらく、中に綿か何かが入っているのだろう。
俺『トンカチじゃないんだな。』
友人『そんなんでやったら、的を外した時に設備が痛むだろ?』
俺『俺は、心が痛んでるよ。』
友人『今回も見てるか?』
俺は頷いた。
友人が設備の前に立ち、会員証をかざした。
『ヨウコソ、タノシンデイッテネ』
また、無機質な音声が流れた。
友人はハンマーを手に取り、構えていた。
『モウスコシ、マッテテネ』
準備中の機械音声が流れる。
俺『待って、って何を?』
友人『裏で、スタッフが仕込んでるんだよ。』
俺『全部壁際にあるのって、そういう理由なのか?』
友人『いつ来るか分からない設備に放置してて、衰弱してるアライさんを倒しても、爽快感が無いだろ?』
友人の感性が理解できなかった。
爽快感?
アライさんに何を求めているんだ?
友人『会員証をかざしてるのは、裏のスタッフに客が来たことを知らせるためなんだよ。』
スタッフは、ある意味地獄の仕事をしているわけか。
『ジュンビ、カンリョウシマシタ』
友人『よしっ、いっちょ叩き潰しますか。』
また、頭を潰されるところを見るのか。
少し憂鬱になるな。
『ゲームスタート』
機械音声とともに、穴の仕切りが取り除かれた。
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