92: ◆/87jeglEwfUL[sage]
2018/04/10(火) 23:50:47.84 ID:ia9CRf190
<アライキャッチャー>
歩いていると、UFOキャッチャーが見えてきた。
俺『中身、大丈夫なのか?』
俺は友人に思わず尋ねた。
友人『大丈夫なんだけど、これ、ハードル高めだぞ。』
俺『どういう意味で?』
友人『色んな意味で。』
とりあえず、俺はUFOキャッチャーの中身を再度確認した。
中にいたのは、アライちゃんだった。
別のUFOキャッチャーには、アライしゃんがいるものまである。
俺『なぁ、アライちゃんたちが景品って大丈夫なのか?』
友人『あれ、景品ってわけじゃないぞ?』
俺『どこに駆除要素があるんだよ。』
友人『その駆除要素がハードル高めなんだよ。』
俺『さっきのモグラ叩きと、どっちがヤバい?』
友人『見慣れないお前なら、断然こっちがヤバいだろうな。』
ふと俺は気づいた。
普通のUFOキャッチャーは、四隅に支柱があって、横から見ようとするときに、邪魔だな、って思うような形をしている。
でも、これは穴があるところの支柱が無く、ガラス張りで見やすくなっていた。
そして、よく見たら景品の取り口が無い。
俺は穴の底が気になり、覗き込んでみた。
俺『何だ、あれは?』
シュレッダーでよく見かける複数の刃が付いたローラーが2つあり、回っていた。
そして、その辺りだけガラスが黒ずんでいた。
俺は思わず、後ずさった。
友人『ヤバいっていった意味、理解したか?』
俺は声が出ず、頷くだけだった。
友人『そういえば、アライちゃんたちを見て、何か気付かないか?』
友人に言われ、アライちゃんやアライしゃんを見てみた。
1匹を除いて、すべての奴らが穴の対角の隅で体を寄せ合って、怯えていたのだ。
そこに混ざらない1匹は、自由に歩き回っていた。
俺『なんかおかしいな。』
俺は何となくおかしい、と感じたが、理由までは分からなかった。
友人『知りたいか?』
俺『任せた。』
俺は結末が予想出来ていたから、見たい気分ではなかった。
でも、これ以上のヤバいものはこの先にないだろうと踏んで、見ることを選んだ。
友人『狙いは、あのはぐれだな。』
友人はアライちゃんが入った設備の前に立ち、会員証をかざした。
『ヨウコソ、タノシンデイッテネ』
またもや、無機質な音声が流れた。
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