3: ◆yWlv.1MHkTeb[sage]
2018/04/09(月) 03:22:17.78 ID:zEdVITQb0
アライちゃん「おもいのりゃ・・・うんしょ・・・うう・・・うんしょ・・・あっおとしてしまったのりゃ」
両手に1リットルペットボトルを8本抱えたアライちゃんがまごまごしていた。飲料は店の一番奥でさらに店にある物の中で重い部類だ。アライちゃんが迅速に逃げられるはずはない。つまりはそういうことだ。
青年「捕まえた!」
青年はアライちゃんを両手で持ち上げた。このアライちゃんの身長は90センチ程。アライしゃんになるにはまだかかる位か。
アライちゃん「はなしゅのりゃあああ。ありゃいしゃんをはーなすのりゃあああ」
バイト「痛っ!この野郎引っ掻きやがったな!」
青年の膝がアライちゃんの腹にめり込む。アライちゃんは未練がましく持っていたペットボトルを取り落とすと地面に倒れ、咳き込みながらくの字になった。
アライちゃん「うぶぅううう、うぶっぶ、いだいのりゃぁ…」
青年「うっせぇ!誰が片付けると思ってんだ!ああ?」
アライちゃん「ぶびぃいい」
青年の強烈な蹴りがアライちゃんの顔面に叩き込まれ、アライちゃんは床を滑り本棚にぶつかった。
店長「まぁまぁヨシ君落ち着け。アライさん被害はエリアの駆除業者に連絡すれば良い。それにアライさんが持って行ける数なんてしれている。盗難保険で賄える」
店長は金属バットを拾い上げると、本棚の下で頭を抱えてうずくまっているアライちゃんの目の前にしゃがみ込んだ。そして穏やかな口調で話しかける。
店長「キミのお母さん達はどこにいるのかな?おうちは何処かな?」
アライちゃんは顔を上げると鼻血まみれの顔で店長をにらみ付けた。
アライちゃん「おかーしゃんに、わるいひとしゃんにおうちをおしえてはいけないって言われてるのりゃ!」
店長「そうか…仕方ない。他のアライさん家族にここは狙い目と思われてはいけないし」
店長は立ち上がり、金属バットを大きく振りかぶった。とっさにアライちゃんは両手をクロスして上にかざした
ボキィ ガァン ガァン
アライちゃん「あががああああああ、おっ・・・おっ・・・おおおおが」
金属バットはクロスしたアライちゃんの両腕を容易く折り、その手首は床とバットにサンドされ砕け散った。
アライちゃん「あ…ありゃ・・・うで・・・うで・・・しろいぼうが・・・おげぇえええ」
痛みで嘔吐をするアライちゃん。しかし嘔吐物は少なくほとんどが胃液だった。
ヨシ君「うわっ汚っ!掃除すんの俺っすか?」
店長「ははっ、掃除は私がするさ。[ピーーー]と連絡が面倒だしこのアライちゃんの顔をもう2,3発やってから表の通りに投げておいてくれ」
ヨシ君「了解っす。おらいくぞ」
アライちゃん「あああびぇええええはーなじで・・・はなじでのりゃああ」
青年はアライちゃんの尻尾をつかむとそのまま持ち上げると店の外に出た。外は暖かくて気持ちが良い天気だ。
ヨシ君「もう二度とくんなよ!殴れって言われたけどフライドチキン揚げる前にそんな鼻血まみれの顔殴りたくねぇよ」
アライちゃん「のりゃっ」
青年はアライちゃんを投げ捨てると店の中に戻って行った。顔面から地面に投げつけられたアライちゃんはしばらくそのままうめいていたが、
やがて立ち上がり。グニャグニャになった両手をだらりと下げたままフラフラと歩き始めた。
アライさん以外のフレンズはサンドスターで偶発的に生まれる。だがアライさんだけは子供を産むことでもその数を増やすことができる。
どうしてアライさんだけがそうなのか。そんなことは誰にも解らない。ただアライさんは増え続けた。そして人々に害を成すようになった。
戦いがあった。アライさんを駆除する。アライさんを飼い慣らす。アライさんが来ることができないように対策する。
その果てにこの街はアライさんは害を成せば駆除をするが、積極的に殺しはしないと決めたのだ。
ただこの街は恵まれている。アライさんの駆除を街が請け負っているし、なにより
NF開発所があるのだから
鼻血にまみれ、両腕を砕かれたアライちゃんはフラフラとさまよっていた。自分はおとりにされた。頭の悪いアライちゃんでもなんとなくそう気付いた。
だから家に帰っても自分には居場所は無い。
アライちゃん「ちゅかれたのだ・・・よいちょ」
ガードレールの支柱に背をあずけてアライちゃんはうなだれた。帰る場所も無く、両腕は動かないしとても痛い。たぶん自分はこのまま死んでしまうだろう。
たとえ血が止まっても、自然に腕が元通りになることはない。
アライちゃん「けじゅくろいすりゅのりゃ・・・」
しっぽを自分の前に出し両手を上げようとするが折れた両手は動かない。それでも痛みに耐えながらぎこちなくしっぽを整えようとする。
しかしそれは両腕の血をしっぽになすりつけるだけに終わった。
アライちゃん「おかーしゃん」
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