アライさんは神様が守ってくれるのだ
1- 20
34: ◆yWlv.1MHkTeb
2018/04/18(水) 01:04:55.79 ID:WXtU57NF0
看守1「そろそろいいかな?」
看守2「睡眠ガスも抜けてる頃だろうしそろそろ開けるぞ」
看守1「おう」

看守の片割れはコーヒーを飲み干すと相棒と共にトラックの後部、アライちゃんやアライしゃんが収納されている区域の扉の前に向かった。
アライしゃんやアライちゃんが泣き喚いては面倒、アライさんに比べて頭数が多く統制が取れないとの現場の意見を受け、
この区画は密閉された金属の箱とし、内部には椅子もおかず、睡眠ガスを注入し眠らせるという措置が取られる。

大きな閂を外し、重い扉をそれぞれ一人ずつが担当して全開にする。途端に中から閉じ込められていた糞尿の匂いが放たれた。

看守1「あいかわらず野良達の糞はくせぇな」

そう言いながら看守は棒のような物で一番手前のアライちゃんの尻尾をスキャンする。捕獲された際、家族全員にチップが埋め込まれる。これによりどの子供がどのアライさんの子供なのかが容易に判るのだ。
なおこのチップは一時的な物のためしばらくすると信号が出なくなりそのうち排出される。

ピッ

看守1「Cのアライちゃんだ」
看守2「OK。体長を測る」

相棒からアライちゃんを受け取った外の看守はそのアライちゃんを検査台に乗せ、体長を測った。

看守2「80センチか。不適格」

看守はアライちゃんを右のコンベアに乗せた。そのコンベアの先は工場のような場所に向かっている。
この場所では「親がCランクであり、体長が75センチ未満のアライちゃん」を選別する。75センチはアライちゃんに物心がつき、言葉を覚えしゃべり始める頃だ。
この段階以後のアライちゃんは教育をしても効果が低く、つまりは無駄なコストとなるため入所不適格となる。そしてDランクのアライさんは子供を持つことが許されないためDランクの子供は75センチ未満であっても不適格と判断される。

看守3「おーもうやってたか、すまんすまん、今手伝う」
看守1「おー。じゃあこっち手伝ってくれ。計測はひとりでできるだろ」

その後2人を加え、総勢5人でアライちゃんの仕分けを黙々とこなす。時たま眠りから覚めそうなアライしゃんをスタンガンで気絶させる以外は特にトラブルもなく30分ほどで仕分けが終わった。

看守2「よっしゃ終わった!じゃあ汚れてない俺がトラックを洗車場に回しとくから先にシャワー行っていいぞ」
看守4「おう、おつかれ」
看守3「ビールが支給されるってのはこの作業の役得だよな」

ガヤガヤと話をしながら看守達は人間用のシャワールームに向かった。
その途中で監視官の女性と出会う。職員はペコリと頭を下げるが監視官の女性は考え事をしているのか素通りしようとする。

看守3「監視官殿、挨拶しないと」

そう言われて気が付いた監視官の女性は帽子を取って頭を下げる。

監視官「は、はい!すみません覚えることが多くて」
看守4「いえいえ。では」

監視官が歩き去ってしばらくして看守の一人が忌々し気につぶやいた。

看守3「どうして人間の俺達がNFのお嬢ちゃん達に気をつかわないといけないんだか…」
看守5「しょうがないだろ。本部からのエリート様だ、頭にケモ耳付いてたとしても上司なんだよ」
看守3「はぁ…愛玩用のNFの子達は可愛いんだけどなぁ」
看守1「愛玩用NF施設の募集あったぞ。行けばどうだ?」
看守3「冗談はやめてくれ…」

男はため息を吐くと地面に唾を吐いた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
45Res/46.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice