45:>>1[saga]
2018/04/22(日) 03:24:37.53 ID:LHlwjsmi0
──ガチンッ
王馬「ん…?」
刃と何かがぶつかるような音に、思わず手を止めた。そして剣を抜き、その黒い物体の中へ手を突っ込んで取り出して見た。
中には水のようなものが溜まっていた。その中から、赤黒い液体で汚れた細長い物体──もとい、この王宮の何処かの部屋の鍵が出て来た。
王馬「うっわぁ……なんて物飲み込んでんだよコイツ……」
ゴシゴシと服の裾で拭いてやれば鍵は元の色をそれなりに取り戻し、銀色の体を鈍く輝かせてみせた。…犠牲となった服の裾(それも白服の!)は酷く汚れてしまったが。
王馬「…U、か。2番の部屋の鍵ってことかな」
上に掲げ、施された装飾の中から"U"という文字を導きだす。そうして少しばかり思考を巡らせた時だった。
──ギ…ギギ、ギギギ……ガシャリ
金属が少しずつ動いていく音と、聞き覚えのある音。ふと背後に気配を感じ、振り向いた時にはもう遅かった。
傭兵「……ヴ…ヴヴヴ…ヴヴ…ヴヴヴ……」
トドメをさせていなかった──そんなことがどうでもよくなるほど事態は深刻であった。いや、この場合「深刻」と言うよりも「あ、終わった」と直感してしまう光景が拡がっているのだから、「斬首される」と明言してしまった方がいいだろう。
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