王馬「Death end re:Quest」
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51:>>1[saga]
2018/04/22(日) 15:40:23.40 ID:eC3ICFPU0
しかし恥ずかしくなるのは当然だろう、いくら廃れてきているとはいえここは王宮。それにいくら知り合いとはいえこんな格好を見られたくない男No.1であろう者がいるのだ。…その男も顔が赤くなっているが、むしろ今の状況で顔色を赤く染めるなという方が無理だろう。
そしてこの状況下で唯一楽しそうにしているそれは二重丸のような目にまるで縫い付けられたかのような口を持った黒と赤のツートンカラーの球体で、丸っこい鋏が二つ付いているとでも言うべきだろうか、サソリから頭から下をもぎ取ったのような見た目をしており、春川の横でフワフワと浮いている。時々春川の周りを一周したり、春川を気遣っているのか顔を覗き込むような動作を見せている。
春川「別に…!!私は好きでこんな服装してるわけじゃないから…!!!」
王馬「っ……わかった、けど……目のやりどころに困るんだけど!?ねえオレ何処に目を向ければいいの!?」
春川「アンタのことなんて知らないっ…!!」
王馬「うわっ…ちょっ、あっぶな!!」
まるでジロジロ見るなとでも言わんばかりに、尻尾で王馬を突き刺そうとしている。ヒュッ…という音が耳に届いたのは春川と王馬だけだろう。…しかし、こんなところで仲間割れしていいんだろうか。
──ズシンッ!!ズシンッッ!!
突然の大きな足音。さて、こんな質量のある物なんて何処にいたのだろうか。二人は気配を感じ、その場から飛び退いて見た。
他のゲームで例えるならドラゴンとでも言えようか。しかし目の前にいるのは四足歩行で角やら触角やらが生えたナニカである。けれど巨体であることに変わりはなく、天井にまで届きそうな高さがある。3、4mぐらいだろうか?いや、それ以上かもしれない。現実には間違いなく存在しない大きさの生物が、赤い眼光で二人を舐めるように見ていた。
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