10: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/07(月) 23:12:32.83 ID:QqWy6NJ20
訥々と、拙い片言で用件だけを手短に言い、刺すような抜き身の言葉で彼女は話す。
馬の姿のままでも発語はできるはずなのに、人の姿をしている時しか話そうとしない。
それどころか馬の時には馬としてしか振る舞わない素っ気のなさが、彼女の特徴だった。
勇者「……にしても……なんだか……懐かしいよ」
ナイトメア「さぼりの感覚が? わるい子、だった?」
勇者「違う……ああいや、悪い子じゃなかった訳じゃない。……こういう森が。懐かしくてさ」
かつて、故郷近くに、分け入って戯れていた小さな森があった。
森とは言っても決して広くなく、ただ二十〜三十本の木が植わっているだけの、思えば単なる木立ちに近いものだった。
しかし子供の頃は、それすら楽しい遊び場で――――よく虫を捕まえに入っていた事を、勇者は思い出す。
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