9: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/07(月) 23:11:53.54 ID:QqWy6NJ20
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数日前、王都近郊の森の中をナイトメアの背に揺られて散策していた時の事だった。
清澄な空気が満ちて、川のせせらぎが鳥の声とともに耳を楽しませる、時を忘れさせてくれるような一時を過ごした。
そこで小川のほとりで馬上から降り、手を浸してその冷たさを堪能し、顔へ叩きつけて洗っていると――――背後で、気配が小さくなった。
ナイトメア「……さぼり魔」
勇者「相変わらず辛辣だな」
振り返ると、そこには――――ぼろぼろの貫頭衣を一枚だけ纏った、白金髪の少女がひとり。
人間の姿をとったナイトメアは、厚ぼったい前髪の合間から、非難するような冷え切った目つきの悪さを覗かせて呟く。
ナイトメア「……でも、大目に見る。そとの空気、やっぱりいい」
勇者「……ああ、そう。喜んでもらえたかい」
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