105: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/15(火) 07:12:57.78 ID:L8XfZl3U0
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勇者「……本当に……本当にあいつは……もう……」
べたべたの粘液をまとって城に帰りついた時の、堕女神の眼は忘れ得ない。
思い起こせば胃がきりりと痛むような心苦しさのまま浴場へ向かった、あの気まずさも。
ナイトメアと出掛けた際に食した果実。
サキュバスAと城下へ出掛けた際にかぶってしまった、奇怪な粘液。
今思い当たった、この状況の“理由”はこの二つだった。
城下で済ませた用事があと一つ二つはあるものの……どれも、身体が急に若返る理由とは思えない事ばかり。
勇者「……戻れるのかな」
ふと、心細さを覚えて――――まっさらで小さな手を、うんざりするような視線で見つめる。
傷一つなく、土埃も油染みもない手と、水面の下に見える頼りなく細い脚と、視界に垂れる細い前髪。
その時、水面に波紋が対面から投じられ、広がった。
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