淫魔の国と、こどもの日
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12: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/07(月) 23:13:52.16 ID:QqWy6NJ20

しみじみ語るのを止め、その場に胡坐座りをするナイトメアを見ると……山ブドウに似た実をひと房片手に、もきゅもきゅと口に押し込み、頬を膨らませていた。
ぼろ布の貫頭衣が汁で染まるのも意に介さず――――さらに、一粒。

ナイトメア「さぁ。わかんない。……そっちに、いっぱい……なってた」

勇者「そんなの食べて大丈夫なのか?」

ナイトメア「大丈夫。……たぶん」

勇者「多分って。……ああ、あったあった。どれ、俺も……」

立ち上がり、樹上から下がるそれをひと房もいで、じっくりと眺める。
人間界で見た山ブドウと外見は変わらず、匂いを嗅いでもそう変わらない。
一粒を軽く絞って汁を舌の上に垂らし、しびれるような感覚があるか確かめても、問題はない。
思いきって口の中に投げ入れると、きつい酸味がまず襲ってきてから――――噛み締めた瞬間、鮮烈に甘い果汁が口の中で弾けた。



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