34: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/08(火) 23:40:20.59 ID:7RScKd7G0
勇者「いや、な。……どうして、俺だと? 寝室に、どこから入ったか分からない子供が一人きりいるだけで……俺だと分かったのか」
鏡に顔を映せば、面影は確かに残していても――――“勇者”の使命を果たした後の、昨日まで見ていた顔とはあまりに違う。
のどかな小村で農作業の手伝いをしては時折サボり、
近くにあった小さな木立ちを“迷いの森”と称して冒険ごっこに明け暮れていた、
無邪気な少年だった頃のこの顔とはあまりに、違うのに。
それでも堕女神は、誰何する事なく、戸惑いながらも恐る恐るに言い当てた。
勇者が不思議でならなかったのはそこだ。
540Res/317.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20