11: ◆FreegeF7ndth[saga]
2018/05/20(日) 18:21:04.28 ID:8NRe1KMEo
この4ドアは会社の営業車だから、茄子と仕事で乗り回したこともある。
茄子が仮眠のために持ち込んだ丸く大きなナスのクッションを、後部座席と背中との間に敷かせる。
たいがい二人きりの空間であった。地上は、まだ美酒に酔った人々がさざめいているようだ。
対して地下駐車場は晩秋の夜気にひんやりと沈んでいる。
車のエンジン音は小さなさざなみとなって静寂を乱す。俺は辺りをはばかって車中の灯りを消した。
それでも駐車場のライトが茄子の肌と服とをうっすらと照らして見えた。
狭いシートの中に身を寄せ合う。
茄子の衣服はビールの苦味と、それ以上に酔いを誘う甘い汗の味がした。
代えの服があるかと聞くと、茄子は『もうありません♪』と軽い口ぶり。
予備は一着だけ用意してあったが、ビールまみれにされて使ってしまった。
そうして茄子は俺のタイピンとネクタイを外してくる――『あなたもどうせ、ないでしょう』と。
『どうせなら、脱がせ合ってみませんか』――こんな手足も伸ばせないところで、ムチャを言ってくる。
『今はまだ、ムチャしても見つからずにいられますって』
茄子は大げさに体を振って、わざと車体をギシギシ揺らす。
幸運だから見つからないという確信か、あるいは見つかってしまえという開き直りか。
慌ててのしかかって押さえると、茄子は喜々として俺の耳に吐息を吹きかけてきた。
『もっと近くに……ドキドキ、しちゃいますね』
公称88のバストの弾力が俺を押し返し、意識が呑まれる。
シートと俺と衣擦れに紛れて唇を奪われる。
ナスの煮浸しみたいにちょっとしょっぱくて柔らかいなと思ったら、
顔に出てしまっていたのか、茄子に頬をつねられた。
『それなりに長い付き合いですもん。暗くたって、こんな近くならわかりますよ』
開き直った俺が舌を差し入れると、茄子は歯で甘噛みしてきた。
エナメル質の滑らかさとざらつきが混じった感触が、味蕾を痺れさせてくる。
現役アイドルをプロデューサーとして犯している。やっとその自覚が出てくる。
茄子の胸に手を寄せると、彼女の呼吸が変わる。肩口の肌がよれて、鎖骨の脆そうな硬さが浮き沈みする。
照明やレンズに曝しているそれとはまったく別の、熱っぽく汗ばんだ柔らかさを手のひらに抱く。
『プロデューサーも……触りたかったんでしょう?』
茄子はこれみよがしに首をのけぞらせて、膨らみを俺に押し付けてくる。
上着も下着もよれて、今見つかったら既にごまかせないだろう。
しなやかなウエストが、肋骨を感じられるほど強く当たってきて、反動を受けたクッションがふわりと空気を漏らす。
開き直って、下着と胸との間に手を突っ込むと、茄子から媚びた喘ぎが漏れてくる。
それが可笑しいながらも興奮は収まらず、手のひらから指の腹まで体温に埋めさせる。
『んんっ……プロデューサーったら、乱暴なんですからっ……』
柔らかい重さが、そのぶん快楽になった。
少し強張った先端を探り当ててそこをいじると、茄子が声を跳ねさせて追い打ちをねだってくる。
愛撫を重ねると、だんだん茄子の甘ったるさがビールの酒気を押しのけていく。
『ひあっ、んぁ、ああっ……あはっ、シちゃうんですね……♪』
頃合いを見た俺は、天井に背中をぶつけながら――痛みは感じなかったが、派手な音はしていた――茄子の体を開かせた。
茄子は俺に組み敷かれていながら、俺を見下ろすような目遣いで両腕を回してくる。
25Res/47.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20