11: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2018/06/07(木) 23:25:11.57 ID:GT9VfZLs0
◆◇◆
菜々さんの顔が、照明の逆光でよく見えない。見えないそれを確かめるように、俺は手を伸ばし、抱き寄せる
抱き寄せた体は、小さくて、小さくて。この小さな体で今まで来たんだなぁと、他人事のように頭の隅で思考した。それから今度は、自分の顔を近づけるようにする。
「んっ……」
口づけを交わし合う。ブドウの酸っぱいにおいと、菜々さんのにおいが混じり合って、自分の中に入り込む。全部を取り込もうとして、もっと欲しくなる。
「んぁっ、プロデューサーさ、んっ」
更に力強く抱き締めて、更に菜々さんを求める。たまらず菜々さんを抱きかかえながら、自分の体を起こした。照明に照らされた菜々さんの顔は、ワインの色よりも真っ赤になっていた。視界の端でそれを捕らえながら、菜々さんの口内を貪る。
「……っぁ」
顔を離し、菜々さんを見つめる。頬は上気し、息は上がっていて、目は蕩けていてどこを見ているのか分からない。
初めて見せられたその表情に、心を奪われた。
背中へ手を回し、抱き寄せる。抱き締めると、菜々さんの胸が俺の体で押しつぶされた感触がした。ピンクの服から手を移動させ、うなじ辺りの髪の毛を、手ぐしのようにしながら撫でる。シャンプーの甘い香りが漂った。
「……っ」
不意に、首下にこそばゆい感触を覚えた。吸うような音が同時にしたので、きっと菜々さんに跡をつけられてしまったのだろう。そう考えるよりも先に、二つ目を、今度はもっと強く吸われてつけられた。
「んっ……ちゅ……っんぁ……」
自分もお返しにつけてやろうかと思ったが、これから露出が増える彼女にそんなことは出来ないと、今さらながらに立ち止まった。もっと踏み込んだことをこれからするというのに、と自嘲した
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