男「そこは重要事項だ!!」天使「い、今、確かめます!」
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169: ◆cTYQK/.TbSW.[saga]
2018/07/16(月) 18:23:24.39 ID:O1sRzDlJ0

…赤髪の天使だ

あれから外の風景はますます寒々として、女の人は日々衰弱しつつある

彼女を診たお医者達は、首を横に振るばかり…

赤髪天使の記憶によると、正体を明かした時から一緒に屋根裏部屋に住んでいるらしい

赤髪の働いたお金で住処を移ることも検討したけれど、実現しなかった

貧民街以外の、もっと小奇麗な借家の家主達は皆、重い肺病患者の入居を拒んだそうだ…

 『彼女は病気の悪化にも関わらず、ほぼ数日おきにぼくを求めた』
 『苦痛と迫る死を忘れるため…いや、むしろ、自分がまだ生きていることを実感したいがため』
 『ぼくに、自分が生きている証を刻み付けたいがため』
 『…ぼくも彼女の余命を縮めるとわかっていながら…彼女を拒みはしなかった』

 女性「はあっ…その腕で、もっときつく抱き締めて…そして、もっと…もっと私の深くへ来て…ああん…」

 赤髪「…んうっ…、ほら…これ以上はないほど、深く繋がっていますよ…わかりますね?」

 女性「あああ…嬉しい…私の奥深く、あなただけが届いてる、触れているの…!」

僕たち下級天使には、いくら年齢や経験を重ねても、人間の病気を治すまではできない

もちろん、寿命を延ばすなんてあり得ない

生まれつき『癒し』の素質に秀でた者は、修行から数年で他者を癒す能力を習得もできるけれど

せいぜい一時的に肉体の苦痛を和らげ、眠りが必要ならば一晩よく眠れるようにする程度

 『自分の能力を磨いて駆使することも、人間界に存在するあらゆる方法を試すことも許されているけれど』
 『それを 超えようとすること は許されない』

…僕たちにできることは限られている、もどかしいよね、赤髪…こんなにも、きみは彼女を助けたいのに…



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