男「そこは重要事項だ!!」天使「い、今、確かめます!」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
188: ◆cTYQK/.TbSW.[saga]
2018/07/21(土) 17:44:49.29 ID:3TOq2raE0

そんな…赤髪は騙されたのに、彼女を助けたい一心、それだけ…

 教官「…君は確かに悪魔と契約を結んだが、その動機と君の年齢を考慮し、処分は強制送還に決まった」

 隊長「再生が妥当とされたところを、この教官が上に懇願してくれた結果だ、感謝するが良い」

 赤髪「強制送還…」

ああやっぱり、教頭先生は昔から優しい先生なんだ…

 『天界に戻り、地上に降りることはなくても、下級天使の仕事は人間と人間の生きる地上を見守ること』
 『彼女の魂が誰かに生まれ変わったとしても、それは既に別人』
 『23年間の生涯で、何かを成して世に名を遺したわけでもない』
 『彼女には血を分けた子孫ばかりか実の親兄弟さえいない』
 『幼い彼女を慈しみ育てた孤児院でも、彼女は院を巣立った大勢いる孤児のひとりに過ぎない』
 『既に彼女の存在を最初からなかったかのように振る舞う養父母とあの富豪は言うに及ばず』
 『高級娼婦という職業の彼女を、世の多くの人々は存在を視界に入れようともしない』
 『これから400歳になるまで、ぼくは彼女を忘れていくだけの地上を見守るのか…』

 教官「…住む人がいなくなれば、この部屋をいずれ人間は片付けてしまうだろう」

 教官「身寄りのない女性だったのだろう?取っておきたい遺品があれば、君が所有して構わないと思う」

 隊長「ああ、その程度の時間は待ってやろう」

 隊長「多くは持てないぞ、厳選しろよ?」

 隊長「遺品か…人間の風習の中でも、特に奇妙なもののひとつだ」

 『奇妙…そうだよな、人が死んでしまった後、遺された、ただのモノなんかになんの意味があるのか』
 『…と、天使なら思うだろう』
 『無生物も不変ではない、人間にとって耐久性ある物質でも下級天使の寿命の間に風化してしまう物もある』
 『ましてや、長い時を生き、これからも長い時を生きる上級天使にとっては…』



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