3: ◆FreegeF7ndth[saga]
2018/06/23(土) 13:47:20.47 ID:Y4+u4vf/o
●1-01
仕事でほどよく疲れた夜、アタシはコッソリとやっているSNSにログインした。
SNSといっても、黙々と自作漫画をアップしているだけのアカウントだ。
今やアタシは某事務所所属のアイドルとなってしまったので、
おおっぴらに顔や名前を出して漫画を投稿するわけにはいかなくなったッス。
そこで趣味で描いている漫画を、別アカウントを作って公開してるッス。
「……やっぱり、エロは受けがいいッスね」
実を言うと、アタシが描いている漫画は、お子様には見せられないイヤらしい内容ッス。
現役アイドルがそんなもの描いてたら、とんだスキャンダル、見つかったら大目玉じゃ済まない。
アタシの、そういうことへの関心は、そんな強くない――人並みぐらいだと思うッス。
なのにこのアカウントにそういう漫画があるのは、半ばプロデューサーへのあてつけッスね。
アイドルのギャラで奮発して買ったW社製の液晶タブレットに向かい、ペンを握って、先に切っておいたネームを開く。
すぐに、これまた奮発したO社のデスクチェアに乗せた下半身がムズムズする。
内容は、若い女性アイドルが担当プロデューサーに迫られて流され肉体関係をもってしまう話……。
画面の中のアイドルはアタシ自身に、プロデューサーはアタシの担当プロデューサーと重なっている。
……だいぶ、美化してはいるけれど。
そうッスね。アタシはプロデューサーに迫られて、その……シちゃったことがあるッス。
アイドルとプロデューサーって関係なのに、信じられないッスよね。
でも、アタシはそれを受け入れてしまった。
そりゃ、アタシだって人並みに関心はあるし、プロデューサー相手なら一蓮托生だし、
……引きこもり半ニートだったアタシを社会復帰させてくれた恩人だし、
まぁ、誘われたら……という程度には好意を持ってて、それが半分ぐらい。
もう半分は、勢いでコトに及んでズルズルいっちゃうぐらい、アタシたちがだらしなかったというだけ。
ただ、フツーの男女と違って交際をおおっぴらにできないから、
そのフラストレーションをこうして漫画にして晴らしている訳ッス。
エロいのを描いてそれが受ければ、そのときだけでも、アタシとプロデューサーの関係を認められた気がして。
漫画の中でぐらいは、許してもらいたいもの。
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