みれえっち旅情編
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/11(水) 01:01:22.12 ID:xR15Irtj0
 電気を消すと、部屋の明かりは窓から漏れる月の光だけになった。
 二人で寝るにはちょっと狭いシングルベッドに、二人で寝転がる。
 暗くても、お互いの顔がはっきり見えるくらいの距離。
 向かい合うようにして横になると、見つめ合うみたいになってちょっと恥ずかしい。

 ちょっと見つめ合ってから、すぐギューってされた。
 プロデューサーはウチよりずっと背が高いから、こうやって抱きしめられるとちょうど胸板のあたりにウチの顔がくる。
 ふーん、やせてるように見えてけっこうガッチリしてるんだな。
 なんだかどきどきしてきた。
 ……って、まるでこれじゃあウチもヘンタイみたいだ。

 腕の中で、頭を撫でられる。
 それだけでなんだか気持ちがふわふわする。

「ひゃあっ」

 頭だけじゃなくて、背中や、肩や、腰なんかを浴衣越しにやさしく撫でてくる。
 最初のうちは、ただくすぐったくて気持ちいいだけ。
 でもだんだんと、体の内側から熱くなって、変な気持ちになってくる。

 ――今日も頑張ったな。
 ――楽しかったな。
 ――かわいいよ、美玲。

 プロデューサーに耳元でやさしく囁かれる。
 甘くてとろけるような言葉が、耳から背骨を通って全身に響き渡る。
 ただでさえ暑いのに、もっと熱くなっちゃう。

「プロでゅーさ、んむッ……ちゅっ、ちゅる……んはぁ……」

 どちらからともなく、唇を重ねた。
 熱い舌どうしを絡ませて、唾液を交換する。
 お互いに、気持ちがどんどん溢れていく。

「好き、すきだぞッ……ん、ちゅっ、じゅるっ……はあッ、ぷろでゅーさ……んんッ、すき……んちゅっ」

 体も、吐く息もずっと熱くなって、あたまがくらくらする。
 一旦唇を離すと、お互いの唾液で橋がかかった。
 光る糸が、重力に引っ張られて消えてゆく。



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