【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十六輪目】
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262: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2018/08/22(水) 00:59:24.43 ID:Ba5Vy6iGo

天乃はいつものように上半身を起こしただけの姿勢で

退屈さを感じる表情で窓の外を眺めていた

夏凜「天乃、ただいま」

天乃「お帰りなさい。怪我は……なかった。みたいね」

夏凜「私達はね……ただ、友奈はちょっと怪我したわ。幸い軽傷で済んだんだけど……一応、入院することにはなるって」

天乃「友奈のことがあったから、そんな他人行儀なの?」

無茶をした後ろめたさ

友奈の怪我が、自分のあの行動の結果である可能性もあるという罪悪感

それらがある夏凜にとって天乃の不思議な冷静さは、不安だった

天乃「友奈は軽傷で済んだんでしょう? 二年前と似たような状態の戦いで、たったそれだけで済んだんでしょう?」

なら決して悪い結果ではなかったんじゃない? と天乃は笑みを浮かべる

本来の目的だった神樹様の取得

それの成否さえ聞いてもいないのに、結果は悪くなかったと天乃は考えているのだ

天乃「こう言うと、貴女は怒るかもしれないけれど私にとっては神樹様の種なんかよりも貴女達の方が大切だから」

それが自分の命を助けるためのものであるのだとしても

天乃にとっての優先度は勇者部が上で、神樹様の種が下なのだ

天乃「友奈は入院が必要だけど、軽傷。みんなは無事で帰ってきてくれた。私はそれで十分よ」

だからそんな謝りに来た子供みたいな顔しなくて良いから

自信たっぷりに今回の成果を語ってくれていいから。と、天乃は促して。

天乃「それで、楠さんはどうだった? 譲ってくれた? 争うことになっちゃった? これが一番知りたいわ」

夏凜「っ」

自分の命を救う手段が手に入ったかの確認なんかよりも、みんなの安否と芽吹達との関係

そっちを優先させる天乃に、夏凜は何かを言いたげに口を開いて、閉じる



1、譲ってくれたわよ。ケジメとして一騎打ちはしたけど
2、あいつ、あんたと友達になりたいとか言ってたわよ
3、あんた、ほんと……調子狂わせる奴だわ
4、天乃。あんたはそう言うけど……それでも、悪かったわ。無茶をしたことは謝る


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