【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十六輪目】
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334: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2018/08/31(金) 23:23:00.72 ID:dSCNxW6ro

√ 11月09日目 朝(病院) ※火曜日


窓から入り込んでくる澄んだ陽の光に薄く笑みを浮かべた沙織は、目の前のカーテンを開く

入り込んでくるのは陽の光ではなく、まだ穏やかな寝息を立てる天乃の姿

膨らんだお腹と胸が呼吸によってより大きく膨らんでは萎んでまた膨らむ

まだ生きているのだと良く分かるその光景は誰しもが望むものだった

あと数ヶ月もすれば大きなお腹も小さくなって

そこからさらに数ヶ月もたてば、流石に同じ枕でとはいかないだろうが、

双子の赤ちゃんを愛おしそうに抱きしめる姿が見られることだろう

そして数年後には幼稚園

さらに数年後に小学校そして中学校、高校、大学、成人……そして結婚

これから生まれてくる双子の成長の節目節目の写真、その傍らには母親である天乃がいるはずだ

いや、いなければならないと沙織は思う

沙織「……そうだよ。久遠さん」

死んではいけない。死なせてはいけない

代々続く血族の呪いなんかに屈してしまうわけにはいかない

沙織「久遠さんは生きなきゃいけないんだ」

そのために、自分が選ばれた

神樹様の力を天乃に浸透させる重大な役目を担うことになった

天乃にはああいったが、一夜明けた今でもその緊張感は拭いきれない

早く子供の顔が見たいと思う反面、もう少し心の準備をさせて欲しいと思うほどに。


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