【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十六輪目】
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598: ◆QhFDI08WfRWv[saga sage]
2018/11/03(土) 23:19:46.01 ID:NqKwsc2Xo

園子「……神樹様なのかどうか。わからない」

でも、もしかしたら神託だったのかもしれない

そういいながら、園子は天乃の手に手を重ねて

頬と一緒にその感触と、ぬくもりと、愛情を体にしみこませていく

朝から感じていた不安と恐怖が簡単に、消えていくように感じる

園子「みんながいるんよ。部室で、いつも通りに元気に明るくて、今日はこんな依頼があるぞって」

天乃「うん」

園子「私たちはみんな勇者のことなんて無かったことみたいに普通で……あまりにも普通過ぎて自然だった」

でも。と、園子はかみしめるように続ける

園子「天さんがいなかった。天さんだけは、そこに無かった」

しかし、それでも普通だったのだ。自然だったのだ

そこに【天乃がいないことが】当然であるかのように、違和感がなかった

園子「でも、途中で意味も解らずに泣くんよ。みんなが驚いて、困って、でも、泣くんよ」

もしかしたら、心のどこかにあった不安が見せた夢かもしれない

だが、園子がその夢を思い出して泣きそうな声になっているのは夢ではない

園子「……それで、目が覚めた。飛び起きて、天さんの寝顔を見て、落ち着いて、落ち着けなくて、でも、そこにいるって思ったら、わかったら」

天乃「だから、朝からあんなに元気だったのね」

園子「嫌だよ……本当に、どこにも……嫌だよ……」

朝からずっと気をはっていたのか

それとも、ただ早起きしたことの弊害か

眠りへと滑り落ちていく園子の瞼が閉じる

握られた手の力が抜けないのはきっと、体ではなく心で動いているからだと

天乃は笑みを浮かべて

天乃「心配しなくても……私は、いなくなるつもりはないわ」

泣かせてしまうことを知っている

消えてしまった自分を求めて無理を重ね、奔走してしまうことを知っている

自分の死を厭わない救世が、結果的にすべてを失うことに繋がると知っている

だから、天乃ははっきりと否定した


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