【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十六輪目】
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672: ◆QhFDI08WfRWv[saga sage]
2018/11/08(木) 20:40:36.34 ID:YhTsuSspo

天乃「楠さん、貴女の覚悟と想いがどれほどのものか。多分、私にも分かってると思う」

それでも。

天乃の言葉はそう続き、首は横へと振られる

天乃「たとえそれで治るとしても、子供が産まれるまでは無理できないの。ごめんなさい」

芽吹「子供が産まれるのは……いつ、ですか?」

天乃「早くて来月……遅くても再来月になる予定よ」

芽吹「来月、再来月……」

それでは間に合わない

明確な時期は知らされていないが、

確実に間に合わないことだけは芽吹にもはっきりとわかって

強く握られた拳がゆっくりと振り上げられて、中空に留まる

あふれ出てしまいそうな感情に震える拳へとむけられる目は少ないが、

わずかにでも危害を加えようものならば一瞬で組み伏せようというピリピリとした緊張感が病室に漂う

芽吹「……っ、はぁ……」

唇をかんで、ため息

上がった手を下ろし、握り拳を解いて爪痕を刻み、首を振る

芽吹「……久遠先輩が軽んじたり、意地悪で言っているわけではないことくらい分かっているつもりです」

むしろ、重く受け止めて

それでも自分にはできることがないと返してくれたのだ

芽吹「相当、悩んだのでは?」

天乃「できることがないのは火を見るよりも明らかだもの。悩む暇もなかったわ」

芽吹「私でさえ無視できないこと。久遠先輩が自身の体だけを理由に諦めるとは到底思えません」


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