肇「フォークソングライン(ピーターパンと敗残兵)」
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63:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:51:10.40 ID:kQL/W8rg0
 縁側に肇が腰をかけていた。
 やっぱ居るじゃん。
「おーい。はじ…」
 俺は声を殺し、物陰に隠れ、そっと縁側をのぞき見た。
 肇は縁側に腰をかけ、その横に男。Pが腰をかけている。
 そして、仲睦まじげに笑いながら話をしている。
 ナニ話してるんだ。俺は聞き耳をたてた。
「そっか。さっきの彼が例の」
「うん」
 俺の話?
 男は胸元からタバコの箱を取り出し、一本咥えた。
「もうPさん」
 タバコを咥えたPを直ぐに肇は咎めた。
「わるい。わるい。癖でな」
 タバコに火がつけられることはなかったが、Pはタバコを咥えたまま。
「Pさん」
 さっきより強い口調で肇が咎めた。
「火、つけてないから良いだろ」
「そういうことではなく、タバコは体に悪いんですよ。私はPさんの体の事を思って」
「わかってるって。けどな」
「けど。なんですか」
「なんだかんだ言って、役に立つんだよ。現場でお偉いさんがタバコを吸うタイミングを見計らって
 火忘れたとか言って火借りたりふりして、話の取っ掛かりを作ったりさ」
「それは知ってます。けど」
「それにもう、癖になっちまってな。あと」
 そう言ってPは肇を見た。その目は何かを企んでいる。
「あと、なんですか」
 肇は企みに気づきながらも、企みにのった。
「口が寂しんだよ」
「そうですか。なら今度アメをプレゼントしますね。今の季節なら塩キャンディーとかが良いですか?」
「お、おう」
 肇は企みを上手く交わした。よし。一方、Pはどこかつまらなそうに咥えたタバコを揺らしている。ざまぁ。


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