9: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:18:03.07 ID:0J++fsfw0
この男は事務処理こそからっきし。ただ、その分決断力と判断力に優れ、なにより本部の狸たちとさえやりあえる平衡感覚を持っている。海軍と言えど一枚岩ではない。艦娘を良しとしない派閥も確かに存在するのだ。
霞は知っているのだろうか? 提督は中央で行われた会議に出席していて、こちらへ戻ってきたのは昨晩の遅く――あるいは、今朝の早く――であるということを。
いや、それも含めて、秘書艦である私の力不足なのかもしれなかった。
私が不必要なまでに強い言葉で当たるから、それを真似する子供たちも出てくる。提督はまるで構わないさというふうにあっけらかんとしているけれど、果たしてそれが本心なのか。
「提督」の肩書は飾りではなく、特にこのご時世では、責任は依然と比べて随分と増している。耐え兼ねて逃げ出した人物さえいるとの噂。WAVE内でも、まことしやかに流れる風説はいくつもあった。
「お帰りなさい。首尾は上々だった?」
「落ち着くところには落ち着いたよ。ただ、まぁ……」
「疲れたでしょう」と私は一歩先んずる。「お湯を張ったほうがいい? それとも、先に横になる?」
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