31:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:29:19.10 ID:vqIh3XJD0
だけど、そうして入れ直したはずの気合いは無駄になってしまうのだった。
「...いや、今日はもういい」
「えっ?」
「お前も年頃だ、何かと考えることも多いのだろう?」
「いえ、そういうわけでは」
「あー、いいんだ。言いにくいことの一つや二つ、誰にでもあるものだ」
「あの」
「だが、相談できる悩みならいつでも聞くからな。お前はプロなんだ、できるだけ早く吹っ切れるように」
「あ」
「よし、今日はここまで!しっかりストレッチしておけよ!」
そう言い残し、マストレさんはレッスン室から去っていく。
...話せるわけがない。
「私はPさんのことが大好きで、今から彼とデート(仮)なんですよ!」なんて言った日には、どんな地獄が待っているのか。
以前、レッスンで力尽きて死体のように床に転がって動けなくなったことがあった。あんなの二度と御免だ。
57Res/26.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20