40:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:37:52.59 ID:vqIh3XJD0
私が、まだ子供だから。
心も体も幼くて、弱いから。
41:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:38:33.24 ID:vqIh3XJD0
「おーい、着いたぞ」
Pさんの声にはっとして窓の外を見ると、そこは確かに私の家だった。
42:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:39:20.44 ID:vqIh3XJD0
もちろん、心の内のすべてを伝えるのはまだ無理だ。
私はまだ子供で彼はもう大人...それ以前にアイドルと担当Pの関係なのだから。
43:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:40:04.32 ID:vqIh3XJD0
「...Pさん」
「ん?」
44:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:41:45.32 ID:vqIh3XJD0
やっぱり、一部だけでも想いそのものを伝えるのは、まだ早いと思うし怖いので。
その代わりとして今からあなたに伝えるのは、私の想いの丈などではなく...ワガママな子供のお願いです。
45:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:43:13.39 ID:vqIh3XJD0
学校を卒業して、本当の意味で大人になるまで待っていてほしいだなんて言いません。
私が、もう少しだけ素直になれるまで...真逆の私を押しのけて、この想いを伝えられるくらい強くなるまでで構いません。
46:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:43:51.18 ID:vqIh3XJD0
でも。
それでも、それを許してくれるのなら。
どうか、その時まで...。
47:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:44:27.86 ID:vqIh3XJD0
Pさんは、ポカンと私を見ている。
...無理もない。言ってることはさっきとほとんど同じな上、これは言葉足らずもいいところの私のワガママなのだから。
48:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:44:59.80 ID:vqIh3XJD0
「いや、待つよ。うん」
「やっぱりダメで...えっ?」
49:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/23(火) 00:45:28.15 ID:vqIh3XJD0
「正直何言ってんのかよくわかんないけどさ...」
「け、けど?」
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