3:名無しNIPPER[saga]
2018/10/23(火) 22:31:38.80 ID:kJHF/NYq0
ハルヒ「ねぇキョン、これ見てよ」
パイプ椅子の上で力無くふやけていた俺に、ハルヒが声をかける。
しかし、見よ、このホセ・メンドーサに敗れた矢吹丈と寸分違わぬポーズを。
俺はもう動きたくないんだ。
そんな事を思いつつも、椅子から立ち上がってPCの方へのろのろと向かってしまう俺の体。
習慣とは怖ろしいものである。いや、それよりもっと怖ろしいのはハルヒの機嫌を損ねる事だ。
キョン「……なんだ?」
ハルヒ「ねぇ、これめちゃくちゃ凄くない?」
PC画面の中で、外国人の男たちが建物の2階からコンクリートの地面へ向かって飛び降りたり、フェンスを飛び越えたり、壁をよじ登ったり、かと思えば、そこかしこで宙返りをしたりしている。
なんだ、軽業師の動画なんか観てたのか。
某成龍の真似事でジャングルジムのてっぺんからえいやと飛び降り、膝小僧を血だらけにしていた、そんな小学生時分の青い衝動を思い出すな。
キョン「こんなもん観て、まさか映画の続編でも撮ろうってんじゃないだろうな。いくら運動神経抜群のお前でも、こりゃあ無理だ。あまつさえ俺になんか、逆立ちしたって無理だ」
そもそも、逆立ちするのが無理だ。
ハルヒ「違うわよバカキョン。だいいち私は監督なんだから……って、そうじゃなくて、これ」
ハルヒがタブを切り替える。
Wikipediaの……何だこれは?聞いたことがない言葉に関するページが開かれていた。
キョン「パルクール?」
朝比奈さんの淹れて下さった冷たい麦茶のコップはもう汗だくになって、自身の周りにちょっとした水溜りを作っている。
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