【FGO】シトナイ「わるいゆめ」
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21:名無しNIPPER[saga]
2018/10/26(金) 23:46:20.06 ID:FT+LvVx60
出ない。何度試みても魔術が発動出来ない。
女神達の加護はおろか、イリヤスフィール自らが得意とする使い魔の行使すらマトモに機能しない。

元より膂力に優れる訳ではない彼女は、異能の力を失えばただのか弱い幼女だ。

だが、抵抗力を失った彼女への遠慮はない。

触手は相手が無力と見るや否や群がる様に集って数を増し、呆気ないほど容易くシトナイの四肢を絡め取っていく。



「ゃ……っ。いや。いやっ、やだっ、こんな」



イリヤスフィールは元より、アインツベルンのホムンクルスとして生を受け、他の追随を許さぬ優秀な魔術師として実戦に投入された。
それは擬似サーヴァントとなった今でも例外ではなく、三柱の女神に魅入られる胆力と、それらを内包して尚自壊しない圧倒的な魔力量は到底並大抵の魔術師の及ぶ所ではない。

しかし、彼女の自尊心を支える優秀な能力の数々は今、この瞬間に限って全て封じられている。
バーサーカーを失い、英雄王になすすべなく破れたあの時と同じ……。

イリヤは壮絶な苦痛の果てに乗り越えた、信頼に足る力の全てを失い、今や捕食されんとする小動物と同義である。

元より虐げる事には慣れていても、虐げられる事には慣れていないイリヤの心が、迫る恐怖に押し潰されそうになっていた。

じたばたともがいて触手を振り払おうと画策するものの、小柄な彼女の体躯では思う様に力が出ない。

こういう時に頼りになるはずのシロウは何故かこの場に姿がなく、イリヤは孤独と戦いながら不快感を煽る触手を睨みつけた。

憤る様に蠕動する触手がシトナイの体を這い回り、彼女から艶かしい声が漏れ出していく。



「ん……っ……ふ、くっ。やめ、て。やめなさい、こんなの。やだっ。いや、いやなのに」



当然、声は快楽によるものではなく、不快感によるものだ。

だが生理現象には抗えないもので、事実としてシトナイの頬は上気し、その泣き顔は本人の意図せぬところで嗜虐心を煽るものとなっている。

ただ這いずり回るだけの触手が、明確に局部を狙って蠢き始めた。

シトナイは唇を固く結び、強く瞼を閉じて、陵辱を耐え抜こうと気丈に振る舞う。


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