【艦これ】提督「この絶望的な海へと」【あんこ】
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102:名無しNIPPER[sage saga]
2018/11/07(水) 20:08:53.66 ID:u/WujjWcO

提督「その意志を否定などしないが……なぁ」

雲龍「だから、何? 初めてだし怖くなってきたら、逃げてしまうかも」

そんなことは知ったことか。俺としてはまだ許容を決めたわけではないし、大和の心とその先を捨てたわけではないのだ。

せめて、せめて彼女の意志に、何か楔を打ち込んでおかなくてはならない。
切り捨てることのできる材料を、離反しないという確証を。

提督「その意志の源泉は、何だ。有能な指揮官としての評価か、それとも戦場に出してくれる者への焦燥か。
まさか人間として俺を好いたなどど世迷言はほざくまい」

雲龍「傷付くわね……でもそのストレートに鋭利な言葉も意志も、私は」

提督「答えろ。お前の意志を否定はしないが、その根幹を答えねば、俺はお前を認めない」

雲龍「…………」


無言になった雲龍がその荒い息遣いはそのままに腕へ力を込める。
力を励起すればこのまま俺の胸板を内蔵や椅子の背もたれごと挟み潰すことも可能な位置。

首に触れる果実は既にただ触れるわけではなくぶつかり合って撓んでいる。
その肉に興奮と渇望を覚える一方でしかし、ただ溺れるだけでは本末転倒だと脳が警鐘を鳴らしている。

彼女の最後の答え、それが大事だ。



認めようじゃないか。
この場において大和の未来など棚上げせざるを得ない。

俺は今このとき、雲龍型航空母艦の憑座たる女に、一歩遅れて懐まで進ませてしまったのだと、認めねばなるまい。


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