16: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/11/06(火) 01:50:28.81 ID:niQZSR1N0
暫く、沈黙が続いていた。二人の間を揺れる煙だけが時が止まってないことを教えてくれた。
今回のジッポのこともそう。わかりきっていたことだが、なんとなくお互いに明言を避けてきた。この喫煙所で一緒になることを二人とも拒んでいた。
昨日頼子ちゃんと話して、なにか変わろうとしていた。いや、変えようとしていた。
「最近調子どうですか?」
「急になんだよ」
「いや、話しかけようと思いましたが浮かばず……」
「下手すぎるだろ……。不器用かよ」
「ええ、不器用ですとも。器用ならもっと上手く生きてますよ」
「お前は昔から変わらないな……」
「プロデューサーさんこそ……」
……話せた。不器用で遠回りだけど、一歩前に進めた。そうなると欲を出してしまうのが悪いところ。
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